【トヨタGAZOOレーシング2017】ドライバー育成やニュル24時間、5大陸走破などの活動も展開

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今季の飛躍を誓った「TOYOTA GAZOO Racing」のメンバーたち。
今季の飛躍を誓った「TOYOTA GAZOO Racing」のメンバーたち。 全 8 枚 拡大写真

2日に2017年の活動内容を発表した「TOYOTA GAZOO Racing」(TGR)。WRCやWEC/ルマン24時間、SUPER GTやスーパーフォーミュラ以外にも、幅広い活動を今年も展開していく。

まず、ドライバー育成に関しては、ラリー系の「TGR ラリーチャレンジプログラム」で勝田貴元と新井大輝の育成を欧州ベースにて継続するとともに、新たにコ・ドライバー育成にも着手。既に足立さやかがフィンランド国内選手権にシリーズ参戦を開始している。

サーキットレース系の「トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム」(TDP)では、平川亮、山下健太、坪井翔、宮田莉朋の若手4名を支援。今季の参戦カテゴリーは以下の通りとなっている。

平川亮:GT500/欧州ルマン・シリーズ
山下健太:スーパーフォーミュラ/GT300
坪井翔:全日本F3/GT300
宮田莉朋:全日本F3/FIA-F4

平川に関しては、ルマン24時間レースでトヨタの3台目のLMP1-Hカーに乗るのではないかという噂も、このオフあちこちで聞かれており、今後が注目されるところだ。

TGRの活動の原点ともいえるニュルブルクリンク24時間レース(5月25~28日)への挑戦も継続される。今年は「LEXUS RC」1台に絞っての参戦で、ドライバーは井口卓人、松井孝允、蒲生尚弥、そして社員ドライバー(未定)。

北米に関しては、NASCARとIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権だ。TRD-USAを通じてナショナルシリーズ全てに参戦するNASCARは、米国の人気ナンバー1レース。今年から名称が「モンスターエナジー NASCAR カップ」に変更される最高峰シリーズには、2チーム計6台の新型カムリが挑む。IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権は開幕戦のデイトナ24時間が終わったばかり。「LEXUS RC F GT3」が2台、3GTレーシングというチームから参戦をスタートさせた。

既に祝報が届いたのはダカールラリー。1月に南米で開催された2017年大会で、「チーム ランドクルーザー トヨタオートボデー(トヨタ車体)」が市販車部門1-2フィニッシュを決め、4連覇を成し遂げている。優勝はC.ラヴィエル/J-P.ギャルサン、2位は三浦昂/L.リシトロイシター。

WRC参戦再開で沸くラリーに関しては、今週末に開幕する全日本ラリー選手権にも参戦する。「TGR Vitz CVT」で、スポーツ制御されたCVTを実戦投入し、モータースポーツにおけるCVTの可能性を追求する。ドライバーは大倉聡、コ・ドライバーは豊田耕司、エンジニアとメカニックはトヨタの社員が担う。

「TGR 86/BRZ Race」を筆頭とするワンメイクレース等も一層の発展拡大を目指して開催され、参加型モータースポーツやスポーツドライビングレッスン、クルマファンの交流の場づくり等にもTGRはさらに邁進。また、昨年は南米大陸走破を実施した「5大陸走破プロジェクト」が、4年目となる今年は欧州大陸走破を目指す予定となっている。

「もっといいクルマづくり」を志し、TGRの活動は今季もさらに厚みを増していくことになりそうだ。

《遠藤俊幸》

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