スマホの利用の低年齢化進む、1歳児で4割に利用経験

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未就学児の情報通信機器利用率
未就学児の情報通信機器利用率 全 5 枚 拡大写真

 スマートフォンの利用経験がある子どもは1歳児で41.8%、3歳児では60.3%にのぼることが、子どもたちのインターネット利用について考える研究会の調査により明らかになった。また、現状に警戒感を持ちつつも、スマホを使った育児をしている保護者が多いこともわかった。

 2008年に設立された「子どもたちのインターネット利用について考える研究会」は、子どもたちのインターネット利用をより豊かで安心なものにするために、諸課題を調査・研究し、保護者や行政・業界関係者向けに整理された情報を提供している。

 「未就学児の生活習慣とインターネット利用に関する保護者意識調査」は、第1子に0歳~6歳の未就学児を持つ保護者を対象に実施したもの。2016年10月21日~24日、1,149件の回答を得た。

 スマートフォンなど情報通信機器の利用経験は、0歳児で21.8%、1歳児で41.8%、2歳児で56.0%、3歳児で60.3%、4歳児で62.5%、5歳児で62.5%、6歳児で74.2%が「ある」と回答。総務省が2015年3月に実施した調査と比較すると、0歳児で10ポイント、1~6歳児では20ポイント以上も増加しており、短期間に利用の低年齢化がさらに進んでいることがわかった。

 利用内容は、写真や動画、ゲームに関するものが多く、頻度は「毎日必ず」19.9%、「ほぼ毎日」30.7%と、スマートフォンなどの情報通信機器が未就学児の日常生活に深く浸透していた。

 保護者が子どものお手本となるよう、自身の機器の使い方を「とても気にしている」21.0%、「まあ気にしている」53.2%と、74.2%の保護者が自身の使い方を意識していた。

 子どもの年齢によって必要な睡眠時間の目安が示されていることを知っている保護者は60.3%。望ましいコンテンツの接し方として「子どもと一緒に番組を視聴し、その内容について話し合うことは発達に好影響を与える」と正答した保護者は62.8%だった。

 子どもの情報通信機器の利用について、「気にしていることは特にない」という保護者はわずか6.1%。「目が悪くなることや、視力発達への悪影響」59.2%、「勝手に課金や購入をしてしまうこと」32.9%、「不適切な情報や画像に触れること」30.0%など、ほとんどの保護者から何らかの懸念点があがった。

 また、今後保護者が学習したい内容として「子どもの心身発達や健康などへの影響や使わせ方」「早期に使わせるメリット」などがあげられた。睡眠のあり方や、コンテンツとの付き合い方については、具体的な行動指針になると誤った回答や、あやふやな回答も見られ、必要な知識・理解がまだ不十分な保護者が少なくないという。

《外岡紘代》

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