職人の腕、金メダリストの技を観る「技能グランプリ」 2月12日決戦

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技能グランプリ(2月11・12日、静岡)
技能グランプリ(2月11・12日、静岡) 全 16 枚 拡大写真

旋盤、壁装、建築大工、機械組立て……。熟練技能者の日本一を決める「技能グランプリ」が静岡で開催され、全国から514人の技能士たちが参戦。2月11・12日の本戦に挑み、“スゴ技の金メダリスト”の座をかけて競い合う。

今回の技能グランプリは、染色補正、婦人服製作、紳士服製作、和裁、寝具、石工、建築大工、かわらぶき、畳製作、建築配管、プラスチック系床仕上げ、カーペット系床仕上げ、壁装、旋盤、フライス盤、機械組立て、家具、建具、ガラス施工、貴金属装身具、印章木口彫刻、表具、園芸装飾、ペイント仕上げ広告美術、粘着シート仕上げ広告美術、日本料理、フラワー装飾、レストランサービス、タイル張り、造園の30種目で競技を実施。

たとえば、機械組立て部門は「パンチプレス」が課題。支給材料を使い、6時間のうちに部品加工、組み立て、組み立て機能などの条件をクリアしながら仕上げていく。選手たちは鉄工ヤスリや平キサゲ、面取りドリル、ワイヤーブラシなどの限られた工具で黙々と作業にとりかかる。

建築大工部門は、「正六角形小屋組」を11時間半以内に製作することが課題。選手たちは、現寸図(提出検査)、部材の木削り、墨付け、提出検査、加工仕上げ、組立ての順に作業に着手。「仕様・課題図に従い、平たる木勾配6/10を基準勾配とする」といった条件もある。

前回2015年大会で銀賞の東吉雄一さん(29歳、ポラスハウジング協同組合)は、「時間はいつも通り。進み具合はギリギリ。帳尻はあわせられると思う。きょうはゆっくり休んであすの競技に備える。金賞を目指す」と意気込む。

また「5回目の挑戦」という小林保博さん(43歳、同)は、「初日は順調に進んだ。少し遅れてるかなとも思うけど、想定内。あすは焦ることなく集中して挑みたい」と話していた。

いっぽう、クリエイティブ力を競う部門もある。ペイント仕上げ広告美術部門は「イノベーション」をテーマに、広告板を制作。「イノベーションには、技術と市場の組み合わせによる革新的なアイデアが求められる。イノベーションを生み出す原動力、イノベーションによりもたらされる未来などをイメージした作品を」といった課題に、選手たちが黙々と取り組んでいた。

これまで千葉・幕張メッセなどで1年おきに開催していた技能グランプリ。静岡開催は、島根や兵庫に次ぐ地方開催に。競技は、ツインメッセ静岡、ポリテクセンター静岡、静岡鐵工所、キラメッセ沼津、6会場で12日まで行われ、技能者たちの“制限時間付き一本勝負”を観戦できる。

《レスポンス編集部》

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