【ホンダ CB1100 新型】黒いフレームも外観の大切な要素…伝統的な構成のネイキッドバイク

モーターサイクル 新型車
新型CB1100シリーズ
新型CB1100シリーズ 全 12 枚 拡大写真

トラディショナルなスタイルで、欧米でも根強い人気のあるホンダ『CB1100』シリーズがモデルチェンジした。

品質の高さは細部にも至る。車体組立モジュール・CB1100完成車組立PL・磯部 文さんによると、組み立て工程での新たな配慮があるという。

「一定速度で流動する生産ラインで一台づつ組み立てるのが完成車組み立てです。私達現場の技術者は、この生産ラインの特性を踏まえた観点で、部品仕様について図面の段階から開発に参画し、設計者と徹底的に議論するよう心がけています」

「ネイキッドバイクではフレームも含め全てが外観の大切な要素であり、各工程者も気を引き締め組み立てにあたります。しかし、エキパイ締付などフレームの奥に回転工具を入れる工程などもあり、細心の注意と熟練をもってしてもフレームと工具の干渉が起こり得るのが現実です」

「そこで新型のCB1100では、組み立て時の外傷防止のため、今まで私自身が携わってきたネイキッドバイク組み立ての経験を活かし、先輩や仲間とも事前検証を重ね、全く新しい形式の“フレーム外傷防止シート”を材料メーカー様と新規開発しました。新しいCB1100は、まだ量産ラインに流れたばかりですが、その効果は着実に現れています」

通常の量産ラインでは、多くの部品が組付けられていくため、熟練の工程者でも作業中に傷をつけてしまうことが起こり得るという。そこで今回、しなやかで耐久性や耐衝撃性に優れた素材に磁石を挟んだ“フレーム外傷防止シート”を新規開発。着実に効果を上げている。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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