【ホンダ CB1100RS 試乗】玄人を唸らせる、欲張りなロードスター…青木タカオ

モーターサイクル 新型車
ホンダCB1100RS
ホンダCB1100RS 全 19 枚 拡大写真

シリーズに新加入した『CB1100RS』は、よりスポーティなライディングが楽しめ、その走りは軽快かつエキサイティングだ。

低くセットされたハンドルによって、ライディングポジションは前傾気味。クセのないニュートラルなハンドリングを、専用のSDBV(ショーワ・デュアルベンディングバルブ)フロントフォークやリザーバータンク付きリアショックなどによって実現し、カッチリとした頼り甲斐のある足まわりにはラジアルマウントキャリパーまで奢られている。

コーナーが待ち遠しいほどに旋回性が高く、ただ単に足まわりを強化しただけのモデルではないことが乗ってみるとよくわかり、前後17インチ化に伴うディメンションの最適化(キャスター角 EX27度→RS26度)、軽量なアルミ製スイングアームの新採用など、開発陣が改めてスポーツネイキッドを作り直したといった印象。

CB1100シリーズお馴染みの空冷直4エンジンも、スペック上では兄弟車の『CB1100EX』と同じながら、吹け上がりの鋭い直4らしさを強調した味付けに見直されていて、高回転域での伸びが気持ちいい。新設計マフラーが奏でるサウンドも聞き惚れてしまう出来映えで、アクセルをどんどん開けたくなる。

ホンダCBならではの堂々たる装いのなかに高級感が増し、走りもアグレシッブになった欲張りなロードスター。気負わず乗れるという扱いやすさはそのままに、走りによりいっそう磨きをかけた玄人を唸らせる1台だ!

■5つ星評価
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
コンフォート:★★★★
足着き:★★★★
オススメ度:★★★★★

青木タカオ|モーターサイクルジャーナリスト
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。国内外のバイクカルチャーに精通しており、取材経験はアメリカやヨーロッパはもちろん、アフリカや東南アジアにまで及ぶ。自らのMXレース活動や豊富な海外ツーリングで得たノウハウをもとに、独自の視点でオートバイを解説。現在、多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 『N-BOXカスタム』用パーツが一挙発売、ブリッツからエアクリーナーシリーズ4種類・5製品が発売
  2. アルピナ『B3』が2度目のフェイスリフトへ! リムジン&ツーリングをWスクープ
  3. ホンダの新型SUV『WR-V』、発売1か月で1万3000台を受注…月販計画の4倍超
  4. 【トヨタ GRカローラ 新型試乗】「GRヤリス」とはスタンスが明確に違う理由…河村康彦
  5. ランボルギーニ、新型車を間もなく発表へ…電動『ウルス』の可能性も
  6. [音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファー「小型・薄型モデル」の選択のキモは、“サイズ”と“音”と“価格”!
  7. いすゞとUDトラックス、ジャパントラックショー2024に共同で出展へ
  8. EV戦略の“怪”、世界的には「失速」、国内は充電設備1年間で「3割増」[新聞ウォッチ]
  9. スズキがスーパーキャリイ「軽トラ市」仕様など出展へ…ジャパントラックショー2024
  10. アストンマーティン『DBX』に改良新型、内装一新…707馬力仕様に一本化
ランキングをもっと見る