あいの風とやま鉄道は2月15日、富山県高岡市内の西高岡~高岡間に設ける新駅の名称を「高岡やぶなみ」に決めたと発表した。2018年春の開業を予定している。
高岡やぶなみ駅は、高岡市の羽広・和田地区に設けられる新駅。周辺では土地区画整理事業が進められている。
発表によると、隣接駅からの距離は西高岡駅から2.7km、高岡駅から2.6km。相対式ホーム2面2線の構造で、ホームの長さは4両編成に対応した85mになる。駅舎は線路の東西両側に設置し、それぞれエレベーターと自動券売機、ICカード用簡易改札機を設置する。
このほか、自由通路の機能を加えた、こ線橋を設置。鉄道を利用しない地域住民が線路の東側と西側を行き来できるようにする。自由通路分の整備費は高岡市が負担する。
駅名は新駅設置の推進協議会が「高岡やぶなみ」「かたかごの里」「越中高岡」の3案を提示したのを受け、高岡市が2016年12月に市民投票を実施していた。あいの風とやま鉄道は「高岡やぶなみ」の名称について、「大伴家持が国守として赴任している時代に『やぶなみの里』と呼ばれる地域の伝承地で一つであり、古くから地元の人に親しまれた名称」としている。