乗務員の看板交換作業も見納め、3500形未更新車[フォトアルバム]

鉄道 企業動向
京成3500形 未更新車(左)
京成3500形 未更新車(左) 全 22 枚 拡大写真

乗務員が列車種別表示板をガチャンと差し換える光景もあとわずか。京成電鉄 3500系未更新車が、2月25・26日のサヨナラ運転で姿を消す。営業線上を走る姿も残り1週間となったいま、未更新車と更新車の写真22枚とともにこの形式を振り返る。

京成の通勤型車両は、1972年に登場した3500形をはじめ、3600形(1982年~)、3700形(1991年~)、3400形(1993年~)、3000形(2003年~)などが現役。3500形未更新車は、3000形の増備によって押し出されるかたち。

3500形未更新車で“最後の1本”となった3588編成は、東急車輛製造が1980年に製造。初期モデルの基本骨格が鋼鉄製、外板がステンレス製に対し、この3588編成はオールステンレス製を試験的に採用したモデルとして珍しい存在だった。

この3500形グループの一部に、1996年からの更新工事で、外観の換装や機器の変更などが施された。前面では、窓の拡大化、前照灯・尾灯角型ユニット化、列車種別方向幕化、スカート追加など、側面ではドア間3枚のサッシ窓を2枚化・窓枠ブラック化、屋根上ではシングルアームパンタグラフ化などが大きな変更点。京急への乗り入れにも対応し、モーターつき台車の位置などを変えた。

未更新車の前面列車種別表示は、方向幕やLED表示などではなく、乗務員の手でガチャンと差し換える“看板モノ”。折り返し駅などでは、乗務員が貫通扉を内側から開けて、「普通」という看板から「回」と記された看板に換える姿があった。このどこか懐かしい光景も、あとわずか。

《レスポンス編集部》

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