秋田内陸縦貫鉄道、線路崩落の恐れで一部運休…「君の名は。」駅も

鉄道 企業動向

秋田内陸線の阿仁前田~小渕間(秋田県北秋田市)で2月17日、線路肩崩落の恐れが確認された。同線を運営する秋田内陸縦貫鉄道は、同区間を含む阿仁前田~阿仁合間の運転を見合わせている。

秋田内陸縦貫鉄道の案内によると、当面の間、阿仁前田~阿仁合間でバスなどによる代行輸送が行われる。この区間には、2016年8月に公開されたアニメ映画「君の名は。」に登場する駅に似ているとされる前田南駅がある。このほか、鷹巣~阿仁前田間と阿仁合~角館間でも一部の列車が運休する。

秋田内陸線は、鷹巣~角館間の94.2kmを結ぶ鉄道路線。北側の鷹巣~比立内間(阿仁合線)と南側の松葉~角館間(角館線)が国鉄線として開業したが、1980年に制定された日本国有鉄道経営再建促進特別措置法(国鉄再建法)に基づき廃止対象となり、比立内~松葉間(鷹角線)の工事も凍結された。

その後、第三セクター化による鉄道存続・工事再開が決まり、1986年11月に阿仁合線・角館線の運営を秋田内陸縦貫鉄道に移管。1989年4月には比立内~松葉間が開業した。利用者は減り続けており、1日平均の通過人員(旅客輸送密度)は国鉄時代の1977~1979年度で阿仁合線が1524人、角館線が284人。経営移管後の2013年度は全体で287人となっている。

《草町義和》

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