沿線活性化ノウハウとしての民泊…京王電鉄、蒲田にマンション開業

鉄道 企業動向
京王電鉄が2月22日にオープンさせる一棟まるごと民泊マンション「KARIO KAMATA」(東京都大田区蒲田4丁目27-4)
京王電鉄が2月22日にオープンさせる一棟まるごと民泊マンション「KARIO KAMATA」(東京都大田区蒲田4丁目27-4) 全 8 枚 拡大写真

京急蒲田駅から徒歩4分の住宅街に京王グループの民泊マンションが出現。京王電鉄は2月21日、現鉄道業界初の一棟まるごと民泊マンション「KARIO KAMATA」を公開した。「収益性よりも沿線活性化ノウハウを身につけるための先手」という。開業は2月22日。

KARIO KAMATA は、大田区国家戦略特別区域外国人滞在施設経営事業(特区民泊)として、大田区から特定認定を受けて行う京王グループの事業で、鉄道会社が事業主体となって同事業に取り組むケースは初。

同社が出資する百戦錬磨と連携し、京王グループの不動産事業やホテル運営事業のノウハウを横展開。増加傾向にある訪日外国人や国内の多様化する宿泊ニーズに応える。運営・管理は京王不動産。

同社は、この民泊ビジネスについて「利益を追求するだけではなく、鉄道業界として沿線活性化のノウハウを身につけるための先手」と伝えていた。

「自社路線沿線などでも今後、空き家や活用先が見いだせないスペースが各地で出てくると想われる。そうした課題を解決できるよう、いま大田区が唯一の国家戦略特別区域ということで、蒲田に民泊マンションを構えた」

「民泊ビジネスのノウハウを身につけ、自社路線の沿線地域にも活かしていきたい。今後も法整備の状況をふまえ、地域と連携しながら一棟まるごと民泊マンションを核としたエリア展開をすすめ、京王沿線での空き家対策やまちづくりにも活かし、沿線活性化を図りたい」

現場は、東京都大田区蒲田4丁目27-4。京急蒲田駅から徒歩4分、JR蒲田駅から徒歩7分、閑静な住宅街のなかに建つ地下1階地上6階のビル。ルームタイプは、地階からファミリー(定員5名)、カップル(3名)、ビジネス(3名)、フレンズ(4名)の4タイプ。合計14室。たとえばビジネスのルームは1部屋1万1000円で、「3人で泊まれば1泊4000円弱」。

《レスポンス編集部》

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