中国新車販売0.2%増、減税縮小で伸び率が鈍化 1月

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中国汽車工業協会は2月中旬、中国における1月の新車販売の結果を明らかにした。商用車と輸出を含めた総販売台数は、251万9500台。前年同月比は0.2%増と微増ながら、11か月連続で前年実績を上回った。

画像:日系3社の中国主力車

中国政府は2015年9月下旬から、排気量1.6リットル以下の小型車に対する自動車取得税の減税を開始。この効果で、新車販売の好調が続いてきた。しかし、この減税は2017年1月から、減税の幅が縮小。その影響もあり、1月の前年同月比は0.2%増と、2016年12月の9.5%増から伸び率が鈍化した。

日系メーカー大手3社の1月実績では、日産が11万9411台を販売。前年同月比は6.2%減と、11か月ぶりに前年実績を下回った。小型車に対する減税幅縮小の影響が表れる。販売の主力は、引き続き小型セダンの『シルフィ』。同車の排気量は1.6リットル以下で、小型車減税に該当する。またSUVでは、『キャシュカイ』が販売の中心。

ホンダは11万3044台を販売。前年同月比は5.3%増と、2か月ぶりに前年実績を上回った。『アコード』は1万7706台で、前年同月のおよそ2倍と、2か月ぶりに前年実績を上回る。『クライダー』は1万1421台で、前年同月比は57.5%増と、13か月ぶりに増加した。『シビック』は新型投入により、前年同月のおよそ2.6倍の1万1517台と大幅増を保つ。

トヨタは10万1800台を販売。前年同月比は18.7%減と、2か月ぶりに前年実績を下回った。トヨタの1月販売は、小型車が引き続き販売の中心。しかし、減税幅の縮小を受けて、1月は排気量1.6リットル以下の『カローラ』や『レビン』の販売が失速した。

中国の2016年の新車販売は、商用車と輸出を含めて、前年比13.7%増の2802万8200台と過去最高。4年連続で2000万台を突破すると同時に、米国を上回り8年連続で世界一に君臨している。

《森脇稔》

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