【MWC 2017】サムスン・アンパック、クライマックスは情熱と芸術の国スペインならでは

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Samsung Unpacked 2017
Samsung Unpacked 2017 全 6 枚 拡大写真

IT・モバイル業界の未来を占うヨーロッパ最大のイベント、「Mobile World Congress(モバイル・ワールド・コングレス、通称MWC)」の開催前夜に毎年大きな盛り上がりを見せるプレスカンファレンスがある。「Samsung Unpacked(サムスン・アンパック、アンパックとは"中身を紐解く"という意味)」だ。

バルセロナ現地時間2017年2月26日の19時から開催され、今年は過去3年間プレスカンファレンスが行われた「Centre de Convencions Internacional de Barcelona(バルセロナ・インタナショナル・コンベンションセンター)」から「Palau de Congressos de Catalunya(カタルーニャ・コンベンベンションセンター)」に場所を変え、例年よりも規模を縮小しての開催となった。

プレスカンファレンスは2016年に発生したギャラクシーの発火事故を受け、外圧・外気温・防塵・防水のテストを厳格に行うようになったことで「Customer Safety(顧客の安全)」と「Quality Innovation(品質の革新的向上)」を実現したというメッセージの込められたイメージムービーで始まり、その後各種大手メーカーとの連携発表、そして新製品の発表と続いた。

具体的にはベライゾン、AKG(アーカーゲー)、ワコム、ステッドラー、マイクロソフト、アドビシステムズとの連携がそれぞれ発表され、その後に9.7インチの画面を持つタブレット「Galaxy Tab S3」、そしてPCにもタブレットにもなる2in1デバイスの「Galaxy Book」の発表がされた。

会場の歓声が一段と高まったのはワコム、ステッドラーとの提携発表のタイミングであり、企業が最も伝えたかったことかどうかはさておき、本イベントのクライマックスであったように感じた。それはピカソ・ガウディ・ダリなどの世界的芸術家を多数排出する”情熱と芸術の国”スペインならではの反応だったのであろうか。

しかしこれからAIが発達して、人々が機会的・作業的な仕事よりも新しいことを考えて生み出すクリエイティブな仕事により多くの時間を割いていくようになることを考えると、タブレットやPCのこういった進化は正常進化と言えるのではないかと筆者は考える。

プレゼンテーションの後に「Galaxy Tab S3」「Galaxy Book」に触れられる機会があったのだが、実際の紙にペンや筆で文字を書く感覚に近く、製品としての完成度の高さが伺えた。

最後に新型Galaxyのお披露目になると予想される「Galaxy UNPACKED(ギャラクシー・アンパック)」の告知がなされ、閉幕となった。

《石原正義》

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