【ジャパンボートショー2017】木造船の魅力を訴求する佐野造船所…重厚な乗り心地と軽やかな走り、気品あふれるフォルム

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木の船にしかできないできない気品。佐野造船所の船づくり(ジャパンボートショー2017)。
木の船にしかできないできない気品。佐野造船所の船づくり(ジャパンボートショー2017)。 全 15 枚 拡大写真

ボートショー2017、パシフィコ横浜会場のホンダマリンブースにはひときわ注目を集める木造船が展示される。

有限会社佐野造船所(東京都江東区)が手掛けた、フィッシングボートのキャビンをファミリークルーザーにリフォームしたものだ。「最初はおひとりで釣りに出るためのフィッシングボートとて永年愛用されてきた船ですが、船の素性もよくわかり、愛着もあるから買い替えたくはないので、家族みんなで楽しめるボートにしたい、というご要望でリフォームしました」と佐野造船所では話す。

「クルマでもそうかもしれませんが、大きな重量のあるものには特有のゆったりとした乗り心地もあるものです。木造の船にはそうした独特の味わいがあります。そういう重厚な船体を軽やかに走らせる。船づくりの腕の見せ所でしょうね。今ではFRP製が主流で、アルミ製のハルもありますが、しなりはその中間位でしょうか。木造船ならではの構造もあって、この乗り味に根強いファンも少なくない」そうだ。

そのうえで「サイズにもよるが3年で2艇ほど」というペースで作られる佐野造船所の船づくり。まさに水上の工芸品、そんなノーブルな風情にあふれていた。

この船が今回ホンダのブースに展示されていたのは、250馬力のホンダ船外機のフラッグシップモデルを搭載しているから。「もちろん私たちの船づくりは、その都度お客様のお望みの性能や、お好みに合わせて行っていきます。ですので、『エンジンもこのエンジン!』と決まっているわけではなく、ご要望にお応えできます。しかし、その船にあった格などを考えると、お客様にもご好評いただいているのがホンダのエンジン。この性能に合わせて設計を行っています。重厚な船を軽やかに走らせる船づくりには、もちろんエンジンは大切な要素。その点このエンジンはとてもいいんです」とのこと。

ホンダのフラッグシップ船外機の展示ということで、搭載事例として白羽の矢が立った佐野造船所のこの一艘。型で抜いたFRP船にはまねのできない、おおらかな、しかし複雑に反り返った船体の造形や、ニスで丁寧に仕上げられたキャビンの設えなど、この船の前で多くのファンが足を止めていた。

《中込健太郎》

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