NEDO 古川理事長、「自動走行で世界トップとなるように」…2017年度から大規模実証実験

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NEDO 古川一夫理事長
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NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の古川一夫理事長は3月8日、都内で記者会見し、2017年度から取り組む「自動走行システム」の大規模実証実験について「(日本の技術が)世界のトップになるよう実験をやり抜いていきたい」と語った。

この自動走行システムの開発は、内閣府の「SIP」(戦略的イノベーション創造プログラム)の一環として、2014年度から5か年計画で進めているもの。自動車メーカーをはじめ、研究機関や関係省庁など産学官で取り組んでおり、推進責任者であるプログラムディレクターは、トヨタ自動車の先進技術統括部チーフ・プロフェッショナル・エンジニアの葛巻清吾氏が務めている。

プログラムでは、自動走行の早期実用化と普及を通じた事故低減や渋滞削減、次世代都市交通システムの実現などを目指し、これまでは産学官共同で取り組むべき協調領域の研究などを進めてきた。17年度からは、高速道路や一般道路などでの大規模実証実験に取り組む計画であり、円滑な推進を図るため、NEDOがこのプログラムの「管理法人」として起用されることになった。

実験では、高精度な3次元デジタル地図である「ダイナミックマップ」や「HMI」(ヒューマン・マシン・インターフェース)、さらに「情報セキュリティ」など、これまでの検討で重要課題に掲げられたテーマを中心に実証していく。

古川理事長は、「自動走行技術は世界的にツバ競り合いが続く厳しいテーマだが、オールジャパンとしてやっていく。関係省庁との調整なども鋭意進めていきたい」とし、実験が始まる17年9月に向けて環境整備に取り組む考えを示した。また、高速道路では長い距離での実験が可能となるよう「新東名高速を中心に実験区間などを詰めていきたい」と語った。

《池原照雄》

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