【ショートインタビュー】「移動欲求とバーチャルリアリティの進化について語ろうか」…東大廣瀬通孝教授

無料セミナーイベント「飛び出せ!ミライのクルマ!!」15日については、まだ残席に余裕がある。どのような話が聞けるのか教えて欲しいという問い合わせが複数あったので、鉄道マニアと首都高バトル、ふたりの講師に電話でお願いして講演内容についてコメントをいただいた。

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【ショートインタビュー】「移動欲求とバーチャルリアリティの進化について語ろうか」…東大廣瀬通孝教授
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第8回国際自動車通信技術展に連動して15日と16日に行われる無料セミナーイベント「飛び出せ!ミライのクルマ!!」まであと1週間に迫った。

講演テーマは15日が「VR2.0とモビリティ」「機械学習とモビリティ」、16日が「自動車販売ビジネスモデル崩壊のカウントダウン」「レベル3自動運転。クルマの究極のHMIとは何か」となっている。

自動運転をテーマにした16日の登録状況は盛況につきあと4席を残すのみ。全員が着席できるよう、申込が定員をオーバーした場合は抽選を行う予定となっている。

一方、15日の「VR2.0とモビリティ」「機械学習とモビリティ」については、まだ残席に余裕がある。どのような話が聞けるのか教えて欲しいという問い合わせが複数あったので、ふたりの講師に電話でお願いして講演内容についてコメントをいただいた。

まず、13:30からの第一部講演。日本バーチャルリアリティ学会の初代会長でもあるVR、ARの仮想現実技術の第一人者、東京大学大学院の廣瀬通孝教授に「VR2.0とモビリティ」というテーマで、お話をいただく。

「昨今、VR技術が注目を集めている。VRという言葉がはじめて使われたのが1989年のことであるから、今回は2周目のブームということになります。もちろん、当時と今とでは技術的・社会的な環境が全く異なっており、その意味で現在のVRはVR2.0とでも呼ぶべきものです。講演では、VR技術の過去と現在について解説したうえで、この新しいVR2.0はどう進化していくのか、とくに我々の移動欲求との関連において、いろいろな角度から考えていきたいと思います」(廣瀬通孝教授)

最高学府大学院レベルの格調高いお話が聞けるだけでも貴重だが、実は廣瀬先生は筋金入りの鉄道マニアだそうだ。ご自宅は”鉄”でつくられており、2階には巨大な展示棚があるという。テレビ朝日の人気番組「渡辺篤史の建もの探訪」にもばっちり紹介されてしまっている。そんな廣瀬先生が語る”移動欲求との関連”とは果たしてどんな話になるのか楽しみでならない。

さて、14:30からの第二部講演はレイフロンティア株式会社澤田典宏取締役に登壇してもらう。実はレイフロンティアさん、廣瀬研究所と行動予測についての共同研究も行っている。そんな繋がりもあり、一部と二部は、内容もタイトルも呼応している。二部の題目は「機械学習とモビリティ」。

「2016年8月より展開している自動車のビッグデータ解析サービス『モビリティ・フロンティア』は、スマートフォンの各種センサーから収集した自動車データを機械学習を用いて解析するサービスです。その結果、どのようなことが見えてきたのか。収集した自動車データやドライバーの利用実態を元に車利用の事実と認識の差異や、解析を進める上で直面した課題、自動車データを収集、解析する上で問題となることをご披露し、データ活用の現状と未来を考えていきたいですね」(澤田典宏取締役)

データサイエンティストという職業が注目されているが、澤田取締役がやっていることはクルマの移動をデータ化したその先を探るもの。澤田取締役の専門はデータだけでない。過去、「首都高バトル」というゲームを覚えているだろうか。その他も多くのゲームをプロデュースしてきたゲーミフィケーションのプロでもあるのだ。

第8回国際自動車通信技術展の展示やカンファレンスの合間に参加できるよう、いずれもコンパクトな45分の講演となっている。聴講料は無料だが事前の登録が必要となっている。応募多数の場合は、締め切り前にもかかわらず抽選選考が行われるため早めの申込がお薦めだ。

レスポンス 無料セミナーイベント「飛び出せ!ミライのクルマ!!」3/15&3/16 概要
会場:いずれもビッグサイト会議棟

開催時期: 3月15日と16日
募集人数:両日とも申込可能ですが、応募者多数の場合はそれぞれ抽選が行われます。
主催:レスポンス「ミライのクルマ」実行委員会
聴講料:無料
申込URL:https://questant.jp/q/kurum_mirai_315_316

<3月15日「VR2.0とモビリティ」「機械学習とモビリティ」スケジュール>

・13:30開演 挨拶(レスポンス編集長 三浦 和也)
・講演1東京大学大学院 情報理工学系研究科 廣瀬 通孝 教授(45分+質疑応答10分)
「VR2.0とモビリティ」

休憩・名刺交換(10分)

・講演2レイ・フロンティア株式会社 取締役 CCO 澤田 典宏(45分+質疑応答10分)
「機械学習とモビリティ」

・終演予定15:30

<3月16日「自動運転、究極の課題」スケジュール>

13:30開演 挨拶(レスポンス編集長 三浦 和也)
インテル株式会社 戦略企画室 ダイレクタ / 名古屋大学 客員准教授 野辺 継男氏(45分+質疑応答10分)
「自動車販売ビジネスモデル崩壊のカウントダウン。正常進化「レベル3車」の未来とミュータント的「レベル4車」の未来が2030年に激突する」

休憩・名刺交換(10分)

エスディーテック株式会社 最高技術責任者 鈴木啓高 取締役(45分+質疑応答10分)
「レベル3自動運転の前に課題あり。ヒトとクルマの究極のHMIとは何か」

終演予定15:30

申込URL:https://questant.jp/q/kurum_mirai_315_316

《編集部》

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