主要日本メーカーの中国販売…ホンダ好調、3社も2か月ぶり増 2月

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●日産の中国販売23%増、2か月ぶりに増加 2月

日産自動車の中国法人は3月上旬、2月の中国における新車販売結果を明らかにした。商用車や、輸入車、現地合弁の東風日産(一部車種)を含めた2月の総販売台数は、7万4830台。前年同月比は23%増と、2か月ぶりに前年実績を上回った。

中国政府は2015年10月、排気量1.6リットル以下の小型車に対する減税を開始。この効果で、日産の中国販売は回復を遂げた。しかし、中国政府は2017年1月から、小型車に対する減税幅を縮小している。

日産の2月の中国販売が2か月ぶりに増加したのは、中国の旧正月休暇の春節によるもの。前年との暦の違いにより、2月のディーラー稼働日が増えたのが、回復の要因。

販売の主力は、引き続き小型セダンの『シルフィ』。同車の排気量は1.6リットル以下で、小型車減税に該当する。またSUVでは、『キャシュカイ』が販売の中心。

日産の2016年の中国新車販売は、過去最高の135万4600台。前年比は8.4%増だった。

●トヨタ中国販売25%増、2か月ぶりに増加 2月

トヨタ自動車の中国法人は3月上旬、2月の中国における新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は8万1900台。前年同月比は25.1%増と、2か月ぶりに前年実績を上回った。

トヨタの2月販売が回復したのは、中国の旧正月休暇、春節の影響によるもの。前年の2016年に対して、春節が数日ほど前に移動したため、2月のディーラーの稼働日が増え、新車販売が伸びた。

トヨタの中国販売は、引き続き排気量1.6リットル以下の『カローラ』や『レビン』などの小型車が中心。ただし、2015年10月から開始された小型車に対する減税について、中国政府は2017年1月から減税幅を縮小している。

トヨタの中国合弁には、第一汽車との一汽豊田、広州汽車との広汽豊田の2社がある。トヨタの2016年の中国における新車販売台数は、過去最高の121万4200台。前年比は8.2%増だった。

●ホンダ中国販売41%増…シビック が5.5倍 2月

ホンダの中国法人は3月上旬、2月の中国新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は8万1125台。前年同月比は41.4%増と、2か月連続で前年実績を上回った。

ホンダは中国において、東風汽車との合弁の東風ホンダ、広州汽車との合弁の広汽ホンダの2社を展開。2月実績は、東風ホンダが前年同月比49.8%増の3万9123台と、22か月連続で増加。広汽ホンダは34.4%増の4万2002台と、2か月連続のプラス。

広汽ホンダでは、『フィット』が、前年同月比41.7%増の7272台と、3か月ぶりに増加。『アコード』は9717台で、前年同月比は64.6%増と、2か月連続で前年実績を上回る。『クライダー』は6102台で、前年同月比は35.1%増と、2か月連続で増加した。『オデッセイ』は27.9%増の2862台と、2か月連続で増加。2014年秋に投入された『ヴェゼル』は、6%増の8920台と、3か月ぶりのプラス。

東風ホンダでは、小型MPVの『ジェイド』が224台。前年同月比は90%減と、19か月連続のマイナス。『CR-V』は前年同月比27.4%増の1万0806台と、4か月ぶりに前年実績を上回る。ヴェゼルの東風ホンダ版、『XR-V』は、14.3%増の8978台と、2か月ぶりのプラス。『シビック』は新型投入により、前年同月のおよそ5.5倍の1万3010台と大幅増を保つ。

ホンダの2016年の中国新車販売は、前年比24%増の124万7713台。2年連続で100万台を超えるとともに、過去最高を達成している。

●マツダ中国販売22%増、一汽マツダは103%増 2月

マツダの中国現地法人は3月上旬、2月の中国における新車販売の結果を公表した。総販売台数は、1万5783台。前年同月比は22.3%増と、2か月ぶりに前年実績を上回った。

2月実績では、『アテンザ』と『アクセラ』に、『CX-5』を加えたSKYACTIVテクノロジー搭載3車が、引き続き販売の主力。また、2016年6月に投入した新型SUVの『CX-4』も、支持を集める。

マツダの中国合弁には、第一汽車との合弁の一汽マツダと、長安汽車との合弁の長安マツダの2社がある。2月実績は、一汽マツダが前年同月比103.1%増の7347台と、8か月連続で増加。一方、長安マツダは9.1%減の8436台と、2か月連続のマイナス。

マツダの2016年の中国新車販売は、28万5653台。前年比は21.4%増と、3年連続の前年超え。2010年の23万9709台を上回り、過去最高を記録している。

《森脇稔》

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