欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンは3月13日、自動車メーカーとして初めて、量子コンピューターの使用を開始した、と発表した。
量子コンピューターは、従来のスーパーコンピューターでも何百万年を要する計算を、数ミリ秒で実現するという高性能コンピューター。
フォルクスワーゲンは、カナダのD-Waveシステムズ社と共同で、量子コンピューターによる大都市の交通量を最適化する研究プロジェクトに取り組んでいる。
D-Waveシステムズ社は2011年、世界で初めて、商用ベースの量子コンピューターを開発したことで知られる。
両社の共同プロジェクトは、中国の中でもとくに渋滞が激しいとされる北京で実施中。フォルクスワーゲンのエンジニアと人工知能(AI)の専門家が、量子コンピューターを用いて、タクシーの走行時間を最適化することに成功したという。