【東京モーターサイクルショー2017】バイク用品商社・山城の挑戦、遮熱インナーでユニクロに対抗

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山城が自社開発した「ボディレギュレーター」の遮熱インナーシャツ
山城が自社開発した「ボディレギュレーター」の遮熱インナーシャツ 全 4 枚 拡大写真

東京都足立区に本社を構えるバイク用品の商社、山城は「東京モーターサイクルショー2017」に出展。取り扱い数が日本でトップクラスを誇るだけあって、そのブースにはヘルメットなどをはじめ、数多くの商品が並んでいた。

その中で前面に押し出して紹介していたのが、「ボディレギュレーター」というブランド名で展開する遮熱インナーシャツだ。というのも、これまで扱ってきた商品ノウハウをつぎ込み、自社で開発した商品だからだ。その裏にはこんな事情があった。

ライダー向けの熱を遮る夏用インナーはこれまでにもいくつか販売されていたが、その価格は5000~8000円。それに対し、街中で販売されているユニクロなどの遮熱インナーは2000円でおつりがくる安さだった。

「そのため、多くのライダーがそういったバイク用でないものを買っていた。それに対抗するために、ライダー向けのインナーを安く出したら喜ばれると思って開発、販売することにしたんです」と同社関係者は説明する。

その開発には同社のデザイナーらをはじめ、協力工場のデザイナーが一緒に取り組み、ライダー向けに最適なものに仕上げたそうだ。背中の部分は少し長くなっていて、前傾姿勢になった時にめくれないようにし、伸縮性も持たせた。もちろん遮熱効果も特殊な生地を使っているので、既存の商品以上とのこと。そして、価格は3000円~3700円に抑えた。

その結果、昨年の発売と同時にライダーから高い評価を受け、8000着を売り上げて同社のヒット商品になった。そして、今年は女性用のインナー(3400円、3700円)と胸と背中にプロテクターが入った防護用インナーベスト(1万3000円)も販売する。

また、同社では昨年9月から冬用の防風ストレッチインナージャケット(5480円)とパンツ(3980円)、ウルトラライト防風インナージャケット(3980円)も「ボディレギュレーター」のシリーズとして販売。こちらも手ごろな価格とあって、この冬の販売は好調だったという。特に、ウルトラライトは非常に軽量なうえ、コンパクトにタバコと同じくらいの大きさに収納できるとあって、ライダーだけでなく、ゴルファーなど他の世界でも好評のようだ。

「ただ、ボディレギュレーターの知名度はまだまだ低いので、展示会などいろいろな機会を通じて認知させていきたい。これからもこのシリーズを充実させていく予定です。すでに来冬に向けて冬用の商品を開発しているところです」と同社関係者は話す。

《山田清志》

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