昨年、日本の販売ラインナップから消えたホンダ『CR-V』。メインマーケットとなる北米においては昨年10月にフルモデルチェンジを果たし新型となる5代目が発表されたが、日本では新型になるのか、もしくはこのまま販売終了となってしまうのかは明確な情報がなかなか伝わってこない。
そんななか、北米(アメリカ&カナダ)に続いて新型CR-Vが発表されたのがなんと東南アジア。バンコクモーターショー2017のホンダブースの目玉の1台が、数日前に発表されたばかりの新型CR-Vなのだ。
これが北米仕様と同様に左ハンドルなら素直に納得もいく。しかしタイは左側通行で右ハンドル。つまり驚くべきことに、日本仕様に近いモデルが本国の「日本」より先にデビューしたのだから、日本人の一人としてなんとも複雑な心境というしかない。
新型CR-Vのタイ仕様は全長4571mm×全幅1855mmのボディに3列のシートを搭載。エンジンは2.4リットルのガソリン自然吸気と1.6リットルのディーゼルターボを設定。製造はアユタヤ工場でおこなわれ、タイ国内だけではなく国外にも輸出される予定だという。
トランスミッションはガソリン車がCVTでディーゼル車は9速AT。いずれもFFと4WDが選択できて販売価格は139万9000バーツから169万9000バーツ。物価が日本の1/3程度の地域ながら日本円にして約450万~550万円というなんとも高級車である。また現地で人気の高いモデューロ仕様(カスタマイズ仕様)も設定され、注目を浴びていた。
ディーゼル車は『レジェンド』や『NSX』と同様のボタン式シフトレセレクターを組み合わせているのも印象的だ。