【スズキ ワゴンR FZ 試乗】ワゴンRが再びカッコいいクルマになった…島崎七生人

試乗記 国産車
スズキ ワゴンR ハイブリッドFZ
スズキ ワゴンR ハイブリッドFZ 全 9 枚 拡大写真

新色という“リフレクティブオレンジメタリック”は、ポップなオレンジか!?と思いきや、メタリックの効果で、陽射しにより表情の変化が楽しめる。白や黒やシルバーだけでなく、こういうニュアンスのある色でもぜひ乗りたい…そんな色だ。

【画像全9枚】

CMで草刈正雄担当(?)のハイブリッドFZは、3シリーズある新型『ワゴンR』では中核の位置づけだ。標準のFXと較べると、内装ではドアオープナーやインパネの加飾部分がサテン調シルバーとなり、スッキリとシンプルなデザインの新型のインテリアで、程よいアクセントになっている。上級車から乗り換えのユーザーも今は多いはずだから、これくらいの質感表現がちょうどいいのではないか…と思う。シート表皮のさり気ない柄感、色合いもセンスがいい。

試乗車はFFモデル。装着タイヤはFXと同サイズ(155/65R14 75S)のエコピアEP150があったが、街中の同じ場所でやや路面の影響を受けやすい感触があり、この点はFXのダンロップの落ち着いた印象のほうがよかった。が、基本的に乗り味はさわやかというか、嫌なショックや振動は感じさせないもので、実用前提であれば不満はなしだ。

ハイブリッドを謳うパワートレーンは、乗りこなして、特性を掴めば(走らせかたが身につくうちに)好燃費が期待できる。アイドリングストップの作動が洗練されているのはもちろん、日常的な走りをソツなくこなす…そんな印象だ。

新型の登場で、改めてライバル他車を見回すとワゴンRが、燃費だけでなく、走りも機能性もスタイリングも、また一歩前に出たように思う。ワゴンRが再びカッコいいクルマになった。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
  2. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  3. トヨタ『ランクル60』に最新V6ツインターボ移植、「ターボトレイルクルーザー」発表へ…SEMA 2025
  4. 日産 フェアレディZ をレーシングカーにカスタム、「NISMO GT-Z」発表へ…SEMA 2025
  5. ホンダ『シビック タイプR』がラリーカーに、競技参戦を想定…SEMA 2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る