ZF、独企業に出資…自動運転用の次世代レーダー技術を共同開発

自動車 テクノロジー ITS
アスティクス社のレーダーシステム
アスティクス社のレーダーシステム 全 1 枚 拡大写真

ドイツに本拠を置く自動車部品大手、ZFは3月30日、アスティクス・コミュニケーション&センサー社(以下、アスティクス社)の株式の約45%を取得し、次世代レーダー技術を共同開発すると発表した。

アスティクス社は1997年、ドイツ・ミュンヘン近郊のオットブルンで創業。自動車産業などを対象とする極超短波レーダーセンサーやモジュールの開発、生産を手がけている。

レーダーセンサーは超音波と似たような働きをする。しかし、超音波信号ではなく電磁放射束を送り、障害物の検知だけでなく、その距離や速度を測定できる点が異なる。最新のレーダーは、cm単位の高解像度で人や物の動きを検知し、位置を確認し、識別する性能を持つ。

ZFはアスティクス社と協力。世界中の自動車メーカーに向けて、短/中距離の周辺環境について、さらに精密な画像を提供できる次世代レーダーセンサーを開発していく。このレーダーは、障害物検知、事故防止、自動運転のための重要な技術となる。

ZFのシュテファン・ゾンマーCEOは、「アスティクス社のレーダー技術は、現在ZFが車間距離制御のようなドライバーアシスト機能に利用している他のレーダーソリューションを補完する理想的な技術。レーダー、ライダー、さらにカメラセンサーを組み合わせることにより、自動運転に不可欠な周辺環境検知機能を提供できる」と述べている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  2. スバル初の小型クロスオーバーEV『アンチャーテッド』正式発表、2026年発売へ
  3. 大成建設、高速走行中の給電に成功、EV向け「無線給電道路」の実証実験で[新聞ウォッチ]
  4. 車内すっきり! ワンタッチでCarPlayがワイヤレスに、「OTTOCAST MINI」発売
  5. エブリイ&ハイゼットオーナー必見! 最新便利アイテムをレビュー[特選カーアクセサリー名鑑]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
ランキングをもっと見る