【いすゞプラザ】大人から子どもまで誰もが楽しめる体験型施設 4月11日オープン

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いすゞプラザ外観
いすゞプラザ外観 全 22 枚 拡大写真

2017年4月11日、神奈川県藤沢市にいすゞプラザがオープンする。自動車メーカーいすゞの藤沢工場に隣接する、いすゞの現在と過去、それにトラックバスなどが作られる様子を、模型や実物を通してみることが出来る。

いすゞ創立80周年記念事業の一環として作られたこの施設は、いすゞという会社を紹介すると同時に、商用車の役割並びにそのクルマ作りを紹介するものだ。館内は大きく、現在いすゞが生産している製品の展示、過去に生産していた歴史的車両の展示、そして働くクルマたちの壮大なジオラマ、さらにクルマがどのようにして作られるかを体験しながら学ぶことのできるスペースなどで構成されている。

現在の生産車両の中には、現役の自衛隊車両が含まれており、SKWと称するこの車両は、6年前の東日本大震災の時、津波で水没しながらも唯一その後に稼働できた車両で、救助に大いに貢献したモデルでもあるという。このクルマをはじめとした現行車の展示車両は内部を見ることも、また乗ることも可能である。

日本でも恐らく最大級のジオラマは、ドイツにあるミニチュアワンダーランドを参考にして、いすゞが作り上げた壮大なもの。夜のとばりから日中の街中の情景が見事に再現されているから、子供だけでなく大人も引き込まれる作りに仕上げられている。因みにサイズはすべて1/87で統一されている。

歴史車両は、すでに過去に東京モーターショーなどでその一部が展示されていたが、いすゞ社内でレストアをした車両が展示されており、館内の入り口には現存する最古のトラックと言われるウーズレー「CP」型トラックが展示され、奥に進めば懐かしい、『エルフ』や乗用車の『ベレル』、『ジェミニ』など、全部で8台のオールドカーが出迎えてくれる。

また、展示しきれない現在および過去の車両を含め110台のクルマが1/43スケールのミニカーとして展示されているが、驚いたことにそのうちの80台ほどは、すべて自社で型を起こし、光造形で作り上げたもの。つまりは市販されているミニカーではない。ミニカーファンには是非とも市販して欲しいモデルもあり、いすゞでは一部を市販化の方向で検討が進められているという。

完成車だけでなく、いすゞが得意とする各種エンジンの展示もあるが、恐らくはそのあまりの巨大さにビックリするものもある。

ジオラマと並んで、大人から子供まで楽しめるのが、商用車やトラックの生産現場と同じ設備を縮小、模型化するなどして、体験できるコーナーが存在することだ。プレス機械の部分では紙を素材にしてプレスの仕組みを実際に体験できるし、塗装では本物と同じスプレーガンで塗装を体験できる。さらにドライブシミュレーターや艤装タイムアタック等々、ゲーム感覚で生産現場を体験できる仕組みがふんだんにある。

今のところ、平日は完全予約制となっておりウェブサイトから予約を行う。土曜日と祝日は自由に見学が出来る。休館日は日曜日、ゴールデンウィーク、夏季休暇及び年末年始である。開館時間は平日が9時~17時(受付は16時まで)。土曜、祝日が10~17時(受付は16時まで)となっている。

《中村 孝仁》

中村 孝仁

中村孝仁(なかむらたかひと)|AJAJ会員 1952年生まれ、4歳にしてモーターマガジンの誌面を飾るクルマ好き。その後スーパーカーショップのバイトに始まり、ノバエンジニアリングの丁稚メカを経験し、さらにドイツでクルマ修行。1977年にジャーナリズム業界に入り、以来45年間、フリージャーナリストとして活動を続けている。また、現在は企業やシニア向け運転講習の会社、ショーファデプト代表取締役も務める。

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