【新聞ウォッチ】米企業で世代交代…時価総額でフォードモーターを抜いたテスラ、世界シェアでアンドロイドに抜かれたウィンドウズ

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サンフランシスコにあるテスラの旗艦ショールーム
サンフランシスコにあるテスラの旗艦ショールーム 全 2 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2017年4月5日付

●カジノ解禁、根強い懸念、推進本部が初会合(読売・2面)

●アンドロイド初の世界1位(読売・2面)

●米新車販売減速鮮明に、3月、3か月連続前年割れ(読売・8面)

●2階建て新幹線全廃、20年度までに、「Maxとき」など(読売・36面)

●テスラ、フォード抜く、株時価総額480億ドル、EV将来性に期待、米自動車2位に(読売・4面)

●GMトップ報酬25億円、トヨタ社長の7倍(毎日・4面)

●自動運転買収加速、IT、電機、ノウハウ吸収(産経・10面)

●宅配ボックスに商機住宅各社、利便性アピール(日経・3面)

●車業界ベア、中小が逆転、完成車メーカー上回る、春季労使交渉(日経・13面)

●ホンダ、部品共通化拡大、20年メド、主力車「シビック」から(日経・16面)

ひとくちコメント

抜きつ抜かれつのビジネスの世界で順位が入れ替われば大きなニュースになるが、きょうの紙面では米国企業で2つの世代交代が話題となっている。

まずは、自動車メーカーの話。電気自動車(EV)メーカーのテスラの時価総額が、米自動車業界2位のフォードモーターを上回ったという。その勢いはすさまじく、最大手のゼネラル・モーターズ(GM)にも迫っているそうだ。

4月3日の株価の終値をベースとするテスラの時価総額は約486億ドル(5兆4000億円)。一方のフォードモーターの時価総額は450億ドル(5兆円)となり、テスラを下回った。ただ、2016年の販売台数では、フォードモーターが665万台に対し、テスラはわずか8万台程度。時価総額は発行済みの株式数に株価を掛けて算出されるものだが、企業の将来性など価値を表すもので、EVの新モデルへの期待感が市場でも反映されたとみられている。

きょうの日経は「自動車名門、世代交代の波」とのタイトルで、独フォルクスワーゲンの名門オーナー、フェルディナント・ピエヒ氏が保有株を売却し、表舞台から退く話題とともに、テスラが時価総額でフォードを抜いたことを取り上げている。

もう一つの話題は、パソコンやスマートフォンを動かす基本ソフト(OS)の世界シェアで、米グーグルが提供する「アンドロイド」がマイクロソフトの「ウィンドウズ」を抜き、初めて世界一になったという。アイルランドの調査会社「スタットカウンター」が発表したもので、きょうの各紙も報じている。

それによると、3月の世界シェアはアンドロイドが37.93%に対し、ウィンドウズは37.91%だった。3位はアップルの「iOS」で13.09%だったという。多くのスマホにアンドロイドが搭載されているためシェアが急伸。他方、パソコンが主流のウィンドウズだが、インターネットに接続する際に、パソコンでなくスマホを使う人が増えたことを象徴する動きだとみられる。

《福田俊之》

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