国土交通省は、インターネットの経路検索におけるバス情報拡充のため、バス事業者と経路検索事業者との間でデータの受け渡しをするための「標準的なバス情報フォーマット」を設定した。
これによって中小バス事業者と経路検索事業者の情報共有が進むことで、バス情報の拡充を促進する。
広く利用されているインターネットによる経路検索では、鉄道や大手バスの路線については広くカバーされているものの、中小バスの路線については対象外となっているケースが多い。経路検索の対象となっているバス事業者は、車両数30両以上の事業者で約9割、30両未満の事業者で約2割にとどまる。
国土交通省では、有識者・関係者とともに、バス事業者と経路検索事業者との間で簡単に情報の受け渡しが可能となる手法について検討してきたが、今回「標準的なバス情報フォーマット」を定めるとともに、これを用いたデータの作成・利用についての解説書を作成した。
フォーマットに基づいて、中小バス事業者がデータを作成して提供することで、経路検索におけるバス情報の拡充が見込まれる。
今後、「標準的なバス情報フォーマット」を用いたデータ作成の促進に向け、バス事業者をはじめとする関係者に積極的に働きかけていくとしている。