【三菱 アウトランダーPHEV Sエディション 試乗】欧州仕様のサスは高速で真価を発揮する…丸山誠

試乗記 国産車
三菱 アウトランダーPHEV Sエディション
三菱 アウトランダーPHEV Sエディション 全 15 枚 拡大写真

今回のマイナーチェンジで追加されたのが最上級グレードの「Sエディション」。ビルシュタイン製ダンパーを装備するスポーティグレードという位置づけだ。

【画像全15枚】

欧州でセッティングを煮詰めたというサスペンションは、高速道路でフラットな乗り心地を実現している。ジョイントなどを通過しても突き上げるようなショックは小さく、その衝撃も角がうまく丸められているという印象。

以前のサスペンションだとタイヤのブルッとした振動がやや伝わるようなフィールがあったが、ビルシュタイン製ダンパーを採用したためか、大きめの入力があってもすっきりした乗り心地に仕上げられている。

だが、一般道での印象はやや微妙だ。ハードになったサスペンションによって、60km/h以下の速域では少し乗り心地が硬い。スポーティグレードだから納得できるユーザーも多いと思うが、ファミリーユースとして考えるとやや硬めに感じる。サスのセッティングは基本的に欧州モデルと共通で、スピードレンジの高い地域に合わせたというフィールだ。

新型に共通する注目点は、EVプライオリティモードの採用。EV走行優先モードのため電池残量がある一定を下回るまでエンジン始動を抑えてくれる。このモードを選ぶと高速道路の交流でアクセルを大きく踏み込んでもエンジンはかからず、モーターならではの伸びのある力強い加速が味わえる。

さすがにアクセル全開にするとエンジンが始動するが、電池残量があればEVで走ることが可能。深夜の帰宅時など、静かに走りたいときにEVに固定できるのは便利だ。

安全性能の向上もうれしい点。自動ブレーキのセンサーをカメラとレーザーレーダーを併用するシステムに変更したことで、歩行者検知機能を追加した。残念なのはACC。ホールドモード付き電動パーングブレーキを採用しているが、ACCは追従停止まで制御するが停止保持ができないためブレーキを踏む必要がある。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

丸山 誠|モータージャーナリスト/AJAJ会員
自動車専門誌やウェブで新車試乗記事、新車解説記事などを執筆。キャンピングカーやキャンピングトレーラーなどにも詳しい。

《丸山 誠》

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