【GARMIN fenix 5S インプレ中編】価格を抑えながらも多機能、自分好みにカスタマイズ!

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心拍数はパーソナル設定したゾーンごとに5色で表示される。赤は最大心拍数に近くもうヘロヘロだ
心拍数はパーソナル設定したゾーンごとに5色で表示される。赤は最大心拍数に近くもうヘロヘロだ 全 23 枚 拡大写真

マルチスポーツ対応プレミアムGPSウォッチとしてfenix 5S(フェニックス・ファイブエス)がガーミン社から発売された。光学式心拍計とGPSナビゲーションシステムという2つのメイン機能がコンパクトなボディに搭載されているのが特徴。

お手頃価格だが高性能は健在

これまでのfenixシリーズで光学式心拍計を搭載している3J HRは発売時価格で7万5000円(以下すべて税別)、同時発売のfenix 5は7万4800円。それに比べて5Sは6万4800円とお買い得だ。それでは廉価版なのかというとそうではない。機能ダウンしたのはインプレ前編でふれたようにバッテリー寿命だけで、GPSの精度に関しては今回実際に着用してランニングしたレベルでは実感として変わっていなかった。

前モデルのfenix 3Jシリーズはステンレスベゼルで武装し、強力な衛星受信機として仕立て上げられていた。内蔵されているEXOリングアンテナが天空からの信号を確実にキャッチ。ランニング後に計測した走行データをスマホあるいはパソコンに同期させ、アプリやネット上でデータを確認してみるとその精度は目を見張るものがあった。液晶画面を取り囲んでいるこの重厚な金属リングによって安定した受信が可能となり、正確な位置測位ができるのだと推測する。fenixシリーズの特徴はGPS、GLONASS、みちびき三測位対応で、実走ラインは数mの誤差もないことだ。

一方で、新発売されたfenix 5Sは外径42mmとサイズダウンして、3Jシリーズの51mmと比べるとステンレスベゼルのぶんだけ小さくなったのだが、受信状態は良好だ。ランやサイクリングをしている分にはまったく問題がない。日本の上空を飛ぶ準天頂軌道の衛星「みちびき」は現状1機のみの運用だが、2018年には一気に4機体制となりその誤差は10cmほどになるという。fenix 5Sの精度はますます高まるだろう。

数多くの機能の中から自分にあったものを探してみよう

インプレ前編にも記したが、同時発売のfenix 5よりも一回り小さく、重量も軽い。一方で、ガーミンのホームページからダウンロードできる製品マニュアルはfenix 5と共通なので基本的な機能は同じ。ということはfenix 5シリーズのコンパクト版という位置づけであることは間違いない。実際に手首に装着してランニングしてみると身につけているのを忘れてしまうくらいに違和感がない。これまでのfenixシリーズはある意味で重厚なボディが持ち味で、ランニング用には別にForeAthlete(フォアアスリート)シリーズが用意されていた。fenix 5Sは両者のいいところを両取りしたようなモデルと言いきれる。

ところでこのfenixは製品マニュアルにおいて、63ページにわたってさまざまな機能を備えていることをうたっているが、すべての機能を使いこなす必要はなく、自分にとって役立つものを選択して活用するのがいいはずだ。アクティブライフが楽しくなる役立ち機能が数多くあるが、そんな中でだれでも簡単にできるのがウォッチフェイスのカスタマイズだ。デフォルトでプリインストールされているウォッチフェイスだけでも針や目盛り、表示するデータを変更できるので、自分が一番知りたい部分を文字盤の上に常時表示しておける。

さらには、ウォッチフェイスはConnect IQという機能を駆使してデザイン性あふれるものに変更することもできる。ガーミンあるいはその他の開発者から提供されたウォッチフェイスやデータ項目、ウィジェット、アプリケーションをデバイスに追加することができる機能だ。スマホならGarmin Connect Mobileアプリ、パソコンならgarminconnect.comにアクセスしてGarmin ConnectアカウントでサインインすればConnect IQが起動する。

様々なアプリを活用して自分好みにカスタマイズ

このConnect IQは無料で提供され、好きなウォッチフェイスを自由に取得して、Garmin Connectを介してfenix 5Sに送り込むことができる。いわゆる文字盤のデザインだけではなく、表示されるデータがそれぞれで違うから1つのアプリと考えたらいい。

オススメのアプリはGarmin Face It。例えば赤ちゃんやペットのかわいい写真など、撮影した写真を文字盤にできるものだ。まずはGarmin Face Itアプリをダウンロードして、ウォッチタイプとしてfenix 5Sを選択。スマホに保存されている写真の中からウォッチフェイスに使いたいものを選ぶ。時刻表示はアナログやデジタルなどさまざまなものが選べるので、せっかくの写真が見にくくならないようにシンプルなデザインのものを選択するのが正解。写真のトリミングなどの微修正もでき、完了したら「デバイスに送信」ボタンを押すだけだ。

こうして自分の使い勝手が向上するカスタマイズが済んだら準備完了。インプレ後編ではいよいよトレーニングギアとして活用してみたい。1カ月後にせまったハーフマラソンに向けて、マルチスポーツ対応プレミアムGPSウォッチがあればどれだけの成果が期待できるのか。正真正銘の身体を張ったインプレッションなのである。

《山口和幸》

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