【上海モーターショー2017】トヨタ、中国でFCV「MIRAI」による実証実験を実施へ

自動車 ニューモデル モーターショー
中国・江蘇省にある「TMEC」内に建設予定の水素ステーション(予想イメージ)
中国・江蘇省にある「TMEC」内に建設予定の水素ステーション(予想イメージ) 全 6 枚 拡大写真

トヨタ自動車は、今年10月より燃料電池自動車『MIRAI』(ミライ)2台を使った燃料電池車(FCV)の実証実験を中国国内で開始する。これは上海モーターショー2017開催の前日である、4月18日夜に開催された「TNGAナイト」の席上で明らかにされたもの。

この実験は、「中国燃料電池自動車商業化発展促進プロジェクト」へ参画することで実施されるもので、期間は3年間。実験のための水素ステーションは中国国内の開発拠点である「TMEC」(トヨタ自動車研究開発センター)内に建設する予定になっている。

実験の内容は、「中国環境下での車両走行調査」「中国の水素品質調査」「各種品質・耐久性評価」などで、同時に中国国内のイベントには「MIRAI」を展示して商品受容性の調査や訴求活動を行って燃料電池自動車に対する理解活動にも取り組んでいく。

中国国内にある水素ステーションは現在、北京、上海、広州等の都市圏を中心に5ヶ所。TMECに建設される水素ステーションは江蘇省では初。中国政府は、FCVの普及促進及び産業化とインフラ整備を積極的に進めており、本プロジェクトを通じ、政府・業界とともに水素社会の可能性を模索していく。

この日の発表では、さらに中国国内において新たなEVを開発・導入することも明らかになった。これはEV事業企画室が昨年、豊田章男社長直轄事業となったことに伴うもので、開発スタッフ数はこれまでの7倍にまで強化。力強くスピーディな力強い開発が進めることが可能になったという。

また、2018年に導入予定の『カローラ』『レビン』プラグインハイブリッド車のロゴマーク(PLUG-IN HYBRID双撃)も発表された。トヨタはこれを機に環境技術対応のあらゆる可能性を検討し、ユーザーの幅広いラインアップを提供することで中国自動車産業の発展に貢献していく、とした。

《会田肇》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. メルセデスベンツ車だけに特化!走りを静かにする「調音施工」認定店が埼玉県三郷市にオープン
  3. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  4. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  5. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る