【スバル XV 試乗】「Xモード」搭載で、本格SUV並みのポテンシャル…丸山誠

試乗記 国産車
スバル XV
スバル XV 全 18 枚 拡大写真

スバルの新世代プラットフォームの「スバル・グローバル・プラットフォーム」を採用する新型『XV』。先行して発売された『インプレッサ』をベースにするクロスオーバーSUVだ。

【画像全18枚】

試乗会場は長野県軽井沢。4月中旬というのに大雪が降った3日後の試乗。ラフロードコースは雪解け水が加わって、まるで田んぼのような状態。AWDを採用するXVでも走行をためらうような、ヌタヌタでとても滑りやすい路面だ。

まずは新搭載の「Xモード」のスイッチを入れずに発進。ノーマルタイヤのままだがほとんどスリップしないまま走行でき、坂の途中で一旦停止。左側のタイヤを残雪に乗せて、右側は泥に埋まった状態から発進するとさすがに横方向に少し滑る。

だが、そのままステアリングによる修正で、驚くほど深く滑りやすいワダチを通過してしまう。次は同じスプリットミューの路面でXモードスイッチを入れて発進すると、横滑りが全くないまま簡単に走り抜けてしまった。

Xモードはスリップしたタイヤに素早くブレーキをかけてトラクションを確保するため、姿勢の乱れを効果的に抑えてくれる。これはSUVの『フォレスター』と基本的に同じだが、XVは制御に変更が加えられた。

従来のXモードはステアリングを切るとリヤタイヤに配分されるトルクが絞られる。そのため今回のような悪路の登坂で、ステアリングを切ったまま発進するとスタックする可能性もある。

だがXVのXモードは舵角が与えられてもリヤタイヤにトルクを配分するため、格段に走破性が向上している。もちろん最低地上高を200mm確保していることもポイントだが、その走破性能には舌を巻く。

クロスオーバーモデルとは思えない、本格SUV並みのポテンシャルだ。

オンロードでのハンドリングも洗練された。新旧モデルを同じコースで試乗したが、途中に設けられているパイロンスラロームに初速40km/hで進入すると、旧型はロールが大きく切り返しがきつい。

新型はロールが少なく、ササッとスラロームをこなす。俊敏性が明らかに向上している。インプレッサより車高が高くなっているが、コーナリング性能は犠牲になっていない。

コンパクトSUVの購入を検討しているならXVはおススメできる1台。1.6i-Lアイサイトは、Xモードに先進安全装備と歩行者エアバッグを標準装備して約228万円だから買い得感が高い。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

丸山 誠|モータージャーナリスト/日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員
自動車専門誌やウェブで新車試乗記事、新車解説記事などを執筆。キャンピングカーやキャンピングトレーラーなどにも詳しい。プリウスでキャンピングトレーラーをトーイングしている。

《丸山 誠》

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