【第101回インディ500】アロンソが本番コースで初走行…まずは「楽しかったよ」

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インディ500出場に向け、アロンソがインディアナポリス・モーター・スピードウェイを初走行。
インディ500出場に向け、アロンソがインディアナポリス・モーター・スピードウェイを初走行。 全 12 枚 拡大写真

現地3日、インディ500の舞台であるインディアナポリス・モーター・スピードウェイで、今季の第101回大会に初参戦するフェルナンド・アロンソが初走行に臨んだ。2度のF1王座獲得歴を誇り、現役最高との評価もあるF1ドライバーはテスト後、「楽しかったよ」と語っている。

F1マクラーレン・ホンダの主戦ドライバーであるアロンソは今季、5月28日に同日決勝となるモナコGPを休んで、“北米最高峰”インディ500の方に参戦することを発表し、世間を賑わせた。ルマン24時間を含む世界3大レース完全制覇を目指し、既に優勝経験のあるモナコをパスしてインディ500に初出場する。

インディ500はもちろん、アロンソはインディカー・シリーズに参戦したこともないが、ホンダの全面的な支援のもと、佐藤琢磨らを擁してインディカー・シリーズを戦っているホンダ勢の強豪アンドレッティ・オートスポーツにスポットで加わり、「マクラーレン・ホンダ・アンドレッティ」という体制で今季のインディ500を戦う(マクラーレンにとってもインディ復帰という意味がある)。

インディ500のルーキーに課されるオリエンテーション・プログラムをクリアする目的も含まれた現地初走行。オーバルコース初走行でもあるアロンソは、マクラーレンの伝統色ともいえるオレンジ基調のカラーリングを纏ったカーナンバー29の「ダラーラDW12・ホンダ」(タイヤはファイアストン)で110周を走り、“ルーキーテスト”をパスするとともに、インディカーでの本番コース初試走から一定の手応えを得た模様だ。

「楽しかったよ。最初は(設定された)ミニマムスピードに達するのが難しく感じられたが、次のステージはとても良いフィーリングだった。それはスピード(の設定)の違いが理由ではなく、周回を重ねたことによる効果なんだ。走行ラインやシフト位置、コーナーでどのギヤを使うかが、より良く理解できるようになるからね」

「(事前に試した)シミュレーターがとてもリアルであることも実感した。ただ、やはりコーナーを全開で行った時など、実車でないと分からない部分もあった。とにかく、チームが素晴らしいヘルプをしてくれているよ」

今回のテストはインディカー公式サイト等でライブ中継されるなど、アメリカでも多くの注目を集めている。そんななかで、いよいよ具体的に動き始めたアロンソのインディ500挑戦プロジェクト。アロンソは5月14日決勝のF1スペインGP(母国戦)を終えた後に再渡米し、約2週間にわたるインディ500(インディカー・シリーズ第6戦)戦線に臨むこととなる。

《遠藤俊幸》

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