フラッグシップの頂点、アウディ R8 V10 plus[写真蔵]

自動車 ニューモデル 新型車
アウディ R8 V10 plus
アウディ R8 V10 plus 全 34 枚 拡大写真

アウディのレーシングテクノロジー直系フラッグシップスポーツ『R8』。この3月にはオープンタイプの「R8スパイダー」を追加、4月にはレース参戦向け車両の「R8 LMS GT4」を発表するなど、その進化はとどまる所を知らない。今回はクーペのみに設定されているハイスペックバージョン『R8 V10 plus』を写真で紹介する。

「レースは技術の実験室」とするアウディのスポーツモデルの中でも、最もモータースポーツに近い位置にあるのがR8だ。そしてR8 V10 plusは、その中でも頂点に君臨する。V10 plusに搭載される5.2リットルV10自然吸気エンジンは、ノーマルから70psもの出力アップが図られた610psを発生。最大トルクは560Nmとこちらも強大。0-100km/h加速はわずか3.2秒、最高速度は330km/hとまさにスーパーカー。アウディはこのV10 plusを「アウディの歴代ロードカーのなかでもっともパワフルで、もっとも速いモデル」と太鼓判を押す。

組み合わされるトランスミッションは新開発の「7速Sトロニック」(デュアルクラッチ・トランスミッション)。アウディ曰く「電光石火のシフトチェンジ」が可能だという。駆動方式はアウディお家芸の4WD「クワトロ」。R8専用設計として先代から進化したクワトロは、前輪のトルクをエンジンから完全に切り離すことが可能となり、幅広く前後輪のトルク配分をおこなうことでさらにダイナミックなハンドリングを可能としている。

ダイナミックさと快適さを両立したR8のシャシーだが、サスペンションにはV10 plusならではのよりハードなスプリングとダンパーが装着されている。また、V10 plusに用意される「パフォーマンスモード」では、ステアリングホイール上の専用ボタンを操作することで、ドライ、ウェット、スノーの各プログラムを呼び出すことができ、最適なパフォーマンスを楽しむことが可能だ。

V10 plusは、20インチホイールにフロントに245/30ZR20、リヤには305/30ZR20のタイヤを組み合わせる。ブレーキはノーマルがウェーブデザインの軽量ドリルドブレーキディスクなのに対し、本格的なカーボンファイバー強化型セラミックブレーキを装着する。スチール製と比べ15.2kgもの軽量化が図られており、長寿命な点もメリットだという。

アルミとCFRP(炭素繊維複合材料)による軽量ボディ「アウディ スペース フレーム」は先代から進化。全長4425mm×全幅1940mm×全高1240mm、ホイールベース2650mmの車両重量はわずか1650kg。さらにエアロダイナミクス性能も進化。V10 plusでは、DTMレースカーに着想を得た固定式のカーボンリヤスポイラーなどの効果により、140kgものダウンフォースを発揮。さらにCd値は0.36と、330km/hの最高速度実現のため徹底した空力性能を追求している。

「バーチャルコックピット」をはじめとしたシンプルかつ上質ながらレーシーな雰囲気をもつインテリアは、ほぼノーマルと共通。違いは、ステアリングに追加されたエグゾーストシステムボタンと、前述のパフォーマンスモード切り替えボタン。そして、サイドサポートが大きく張り出したバケットシートだ。軽量であることを視覚的にも表現したというシートは、快適性にも優れる。

この他にも、スポーツ・エグゾースト・システム、レーザーハイビームが標準装備となる。

価格は2906万円。まさに「頂点」だ。

協力:アウディジャパン

《宮崎壮人》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『プリウスPHEV』、黒が冴える「ナイトシェード」設定
  2. ホンダ株主総会で三部社長「完全否定ではない」日産との経営統合に“未練”[新聞ウォッチ]
  3. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  4. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  5. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る