JR北海道、無人駅を無料で貸出…「維持困難」線区の活性化目指す

鉄道 企業動向
JR北海道は特定の線区内にある無人駅の空きスペースを無料で貸し出す。写真は釧網本線内にある無人駅の細岡駅。
JR北海道は特定の線区内にある無人駅の空きスペースを無料で貸し出す。写真は釧網本線内にある無人駅の細岡駅。 全 2 枚 拡大写真
JR北海道は5月11日、駅員が配置されていない駅(無人駅)を沿線の自治体などに無料で貸し出すと発表した。利用者が少ない駅や路線の活性化を目指す。

発表によると、対象線区は宗谷本線の名寄~稚内間、根室本線の滝川~富良野間と釧路~根室間、室蘭本線の沼ノ端~岩見沢間、釧網本線の東釧路~網走間、日高本線の苫小牧~鵡川間、石北本線の新旭川~網走間、富良野線の富良野~旭川間。各線区内にある無人駅の空いているスペースを自治体や観光協会、商工会などに無料で貸し出す。ただし設備の修繕費や光熱費などは別途負担する必要がある。

各線区の1日平均通過人員(旅客輸送密度)は、いずれも200~2000人と少ない。JR北海道は2016年11月、これらの線区の単独維持は困難とし、上下分離方式の導入などを軸に沿線自治体と協議する方針を示している。同社は「(無人駅の空きスペース活用で)利用の少なくなった駅がにぎわいを取りもどし、鉄道の利用促進にもつながることを期待したい」としている。

《草町義和》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  3. 空冷ポルシェで1台2億円!? マニア垂涎『シンガー911 DLS』とは
  4. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  5. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る