スズキ 鈴木会長「生き残りかけて開発投資増やす」…今期営業利益は10%減の2400億円

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スズキ 鈴木修会長
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スズキは5月12日、2017年3月期の連結決算と今期(18年3月期)の業績予想を発表した。今期は主力のインドで四輪車販売が引き続き最多となるものの、研究開発投資の増強などで営業利益は前期比10%減の2400億円と、3期ぶりの減益を予想している。

今期の四輪車の世界販売計画は5%増の307万台とし、初めて300万台乗せを狙う。主力のインドは8%増の156万台と、高い伸びを見込み、達成すれば前期に続く最高となる。国内は登録車が若干落ち込むものの、軽自動車が回復する見込みから1%増の64万5000台とした。

営業利益の減益要因は、販売の増加に伴う諸経費増が400億円、研究開発費の増加が190億円などとなっている。今期の研究開発費は1505億円と最高水準に増やす。為替レートは最も業績に影響のあるインドルピーで小幅の円安を前提にしており、全通貨での増減益影響はフラットとなる。また、今期の純利益予想は9%減の1450億円で3期ぶりの減益。売上高は7%増の3兆4000億円と、2期ぶりの増収を見込んだ。

17年3月期決算は営業利益が36.5%増の2667億円、純利益は37.1%増の1600億円と、いずれも2期連続の増益かつ最高益だった。四輪車販売台数は2%増の292万台で、インドは11%増の145万台となった。同期の年間配当は前期比12円増配の44円、今期予想は据え置きとしている。

都内で記者会見した鈴木修会長は、研究開発投資について「自動車産業は大変な技術変化が起きている。独自の研究開発を自力更正でやっていきながら、(他社と)ギブアンドテイクでやっていく分野もある。(スズキは)小さいながらも研究開発費を増やし、生き残りをかけてやるしかない」と強調した。

一方、トヨタ自動車との技術提携については「安全、環境、情報の3本の技術で進め、自動走行、EV(電気自動車)、ハイブリッド車も同時にやっていく。ご指導いただき、順調に推移している」と語った。

《池原照雄》

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