『北斗星』に続く夜行列車風…今秋、関西に個室寝台イメージのホテルがオープン

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左の「ファーストクラスキャビン」は2人用、右の「ビジネスクラスキャビン」は1人用の個室寝台をイメージしている。どちらもテレビ、Wi-Fi、電源コンセント、施錠可能なセーフティーボックスを備えている。「ファーストクラスキャビン」にはサイドテーブルも備える。高さが2.1mもあるので、従来のカプセルホテルのような圧迫感はない。
左の「ファーストクラスキャビン」は2人用、右の「ビジネスクラスキャビン」は1人用の個室寝台をイメージしている。どちらもテレビ、Wi-Fi、電源コンセント、施錠可能なセーフティーボックスを備えている。「ファーストクラスキャビン」にはサイドテーブルも備える。高さが2.1mもあるので、従来のカプセルホテルのような圧迫感はない。 全 2 枚 拡大写真

JR西日本ファーストキャビンは、夜行列車風のキャビンスタイルホテル「ファーストキャビンステーション」を、今秋にも大阪と和歌山にオープンさせると発表した(5月10日)。

JR西日本ファーストキャビンは、簡易宿所事業を展開するため、JR西日本と株式会社ファーストキャビンの合弁により、今年2月に設立された。

ファーストキャビンはもともと「コンパクト&ラグジュアリー」をコンセプトに、東京・京都・大阪・福岡・長崎で飛行機のファーストクラスをイメージしたコンパクトホテルを運営してきたが、今回は新ブランドとして夜行列車の個室をイメージしたホテルを展開するため、JR西日本と共同で事業を行なうことになった。

この秋にオープンするのは、天王寺駅最寄りで、部屋数約120の「ファーストキャビンステーションあべの荘」(大阪市阿倍野区松崎町)、和歌山市駅最寄りで部屋数約70の「ファーストキャビンステーション和歌山駅」(和歌山市友田町)。

部屋は2人用の「ファーストクラスキャビン」と1人用の「ビジネスクラスキャビン」の2種類があり、男女のエリア別に配置される。

「ファーストクラスキャビン」は床面積が4.4平方mで、幅・奥行・高さそれぞれが2.1mとなる空間に、幅120cmのセミダブルベッドが備えられる。

一方の「ビジネスクラスキャビン」は床面積が2.5平方mで、幅1.2m、奥行・高さがそれぞれ2.1mの空間に、幅100cmのシングルベッドが備えられる。

いずれもコンパクトな空間ながら、「上質で心地よい滞在空間」「旅のワクワク感を感じる温かみのある空間」を演出するという。

このほか、共有施設としてラウンジスペースや大浴場、キャリーケース置場、無料Wi-Fiも備えており、フロントでは荷物預かりにも対応する。

類似する施設としては、昨年12月、東京都中央区の総武本線馬喰町駅最寄りにオーブンした「トレインホステル北斗星」がある。このような簡易宿所は、ビルの空き床を活用して最小限の投資でホテルとしてリノベーションできることから、不動産の価値を高めることができるビジネスモデルとして注目されつつあるという。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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