ホンダジェット世界で高評価、2017年1Qでクラス最高のデリバリー

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ホンダジェット
ホンダジェット 全 2 枚 拡大写真

ホンダの航空機事業子会社「ホンダ エアクラフト カンパニー」(=HACI、Honda Aircraft Company)は、現地時間の21日、2017年第1四半期に15機のホンダジェットがデリバリーされたことを明らかにした。

小型ビジネスジェット機のカテゴリーでは最多のデリバリー数。ホンダジェットの独創性が世界で認められ始めている。HACIは数字を定期的に発表しているわけではないが、15年12月の引渡開始からの累計で17年5月17日までに43機が運用中であることを考えると、着実に支持を集めていることがわかる。

ホンダジェットが選ばれている大きな理由の一つは、クラス最高水準の最高速度にある。巡航速度は782km/h(422ノット)。大型旅客機よりも上空を飛び、速度、燃費、安定性を維持しているが、これもホンダ独自の膨張に耐える強い機体があればこそだ。

ホンダジェットは、4月19日にパナマで開催された航空ショー「Aero Expo Panama Pacifico 2017」に向けた移動で米国東部時間14時40分に米国マイアミを出発し、同17時47分にパナマに着陸した。飛行時間は3時間7分。この区間の最短飛行時間記録として米国航空協会に公式認定されている。

このほかににも、テターボロ(ニュージャージー州)とフォート・ローダーデール(フロリダ州)間、ボストン(マサチューセッツ州)とパームビーチ(フロリダ州)間で米国航空協会から最短飛行時間記録の認定を受けている。

「小型ビジネスジェットの使用頻度が高いこれらの飛行ルートにおいて、高気温や強い向かい風条件下にもかかわらず、最短飛行時間記録を更新したことは、ホンダジェットが高い巡航速度に加え上昇・降下性能などでも優れた実用性能を備えていることを証明しています」(同社・藤野道格社長)

さらに、ホンダジェットの主翼上面エンジン配置(Over-The-Wing Engine Mount)などのホンダ独自の最先端航空機技術が実現したクラス最高水準の室内サイズも好評だ。

この追い風を受けて、販路を欧米から東南アジア地域に拡大。HACIは、タイのバンコクに本拠を置くThai Aerospace Services社を東南アジア地域における初めてのディーラーに指定した。

「ビジネスジェット機の市場の成長率は高い。東南アジアにおけるホンダジェットに対する関心は非常に高く、ホンダジェットへの潜在需要も大きい」(藤野氏)と、今後のさらなる成長を期待する。

《中島みなみ》

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