【レクサス LC】三菱ケミカルのCFRP中間基材、ドアインナーなどに採用…軽量化に貢献

自動車 ニューモデル 新型車
レクサス LC500 のドアインナー、ラゲッジインナー
レクサス LC500 のドアインナー、ラゲッジインナー 全 4 枚 拡大写真

三菱ケミカルは、同社の炭素繊維複合材料「SMC(Sheet Molding Compound)」がレクサスの新型ラグジュアリークーペ『LC』のドアインナーおよびラゲッジインナーに採用されたと発表した。

自動車市場では燃費規制やCO2排出規制の強化を背景とした車体軽量化への関心が高まっており、軽さと高い強度を併せ持つ炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の自動車部材への適用が期待されている。

三菱ケミカルが開発したSMCは、CFRPの中間基材の一種で、長さ数cmにカットされた炭素繊維を樹脂中に分散させたシート状の材料。プレス成形により2~5分程度の短時間で部材に加工可能で、連続した炭素繊維に樹脂を含浸させた中間基材であるプリプレグと比べて、複雑な形状の部材を成形することができるという特長を持つ。また、機械特性が均質に近いため、従来の部材設計ノウハウを活かしながら比較的容易に炭素繊維を利用して、軽量化と高強度化を実現できる。

今回のレクサスでの採用は、SMC採用により大幅な軽量化と高い部材性能を実現できた点、SMCが複雑形状の部材を生産可能とする成形性に優れる点が高く評価された。トヨタ自動車に同社のSMCが採用されたのは、トヨタ『プリウスPHV』新型のバックドアの骨格へ採用された案件に続き2件目となる。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  2. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  3. スズキ『ジムニー』、フランス最終モデルは55台限り…6月末に発売へ
  4. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
  5. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る