【人とくるまのテクノロジー2017】アイシングループ、新開発10速ATはじめ意欲的な展示が多数

自動車 ニューモデル 新型車
アイシングループのブース(人とくるまのテクノロジー2017)
アイシングループのブース(人とくるまのテクノロジー2017) 全 9 枚 拡大写真

人とくるまのテクノロジー展2017横浜のアイシンのブース。ここではアイシングループ各社の粋を結集した展示が来場者の注目を集めた。

まず、先に発表され、すでに注目度と受注状況で話題のレクサス『LC』にも搭載される10速ATや、アイシングループ各社が得意分野を結集させて完成させたハイブリッドカー用4WDシステムなど、すでに市販化され、かなり話題にもなった様々な技術が披露された。

ダイレクトなフィーリングが好評のATユニットに関しても、デュアルクラッチギヤもかなり多くなってきている昨今、そのコンパクトさも注目を集めていた。「段数を多くしても、搭載スペースの増加がそのまま許されるわけではありません。段数と効率とのバランスを考えて、他社も様々なトランスミッションを発表していますが、我々は10速でそのベストバランスを実現させたと自負しています」と担当者は話していた。

初公開の技術としては、連続可変容量オイルポンプについても発表され注目を集めていた。潤滑の役割も果たすエンジンオイルも、適切な油量を超えてしまうと実は抵抗となり、負荷を大きくする原因にもなりうる。連続可変容量オイルポンプは、油量の調整もでき、不必要にオイルをエンジン内で廻さず、しかし必要なときにはオイル切れを起こさないように供給する。

これまでの開発段階でもすでに燃費への貢献が確認されている。エンジンの付加価値としての燃費性能への挑戦は、こうした領域での最適化も研究されているということだ。オイル交換のインターバルもどんどん長期化している昨今、オイル劣化の抑制などこの技術の期待値は多方面にわたるという。今後のさらなる進化が楽しみな技術である。

またサンルーフに生じる空力騒音予測に関する研究など、日本車をはじめ今や世界のクルマのクオリティを向上させ続け、より快適なものにさせている功労者と言ってもよい、部品のリーディングカンパニーらしい多くの研究発表を、訪問者は食い入るように見ていた。

《中込健太郎》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ『プレリュード』新型、ホームページで先行公開…発売は9月
  2. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  3. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  4. ホンダ『N-ONE e:』の価格を予想、280万円台からか…実質ガソリンモデル並み?
  5. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る