メーカーが手掛けるレストア…マツダ ロードスターNA のトライアル車を見る

自動車 ビジネス 企業動向
マツダ NAロードスター レストアプロジェクト(軽井沢ミーティング2017)
マツダ NAロードスター レストアプロジェクト(軽井沢ミーティング2017) 全 19 枚 拡大写真

5月27~28日に開催された国内最大規模のマツダ『ロードスター』のファンイベント「軽井沢ミーティング2017」に、マツダは「NAロードスター レストアプロジェクト」のトライアル車を参考出品した。

「NAロードスター レストアプロジェクト」とは、昨年8月のイベント「オートモビル カウンシル 2016」で、マツダが発表しているもの。1989年にデビューした初代NA型ロードスターのレストアサービスと部品供給を検討するというものだ。

元ロードスターの主査であり、現在は「NAロードスター レストアプロジェクト」にかかわる山本修弘氏は「マツダのブランド・アイコンでもあるロードスターを、いつまでも乗り続けてほしい」というのが計画の狙いであり、ファンミーティングなどでオーナーやスペシャルショップなどと話をしているうちに、メーカーとしてレストアを行う必要性を強く感じるようになったという。

ちなみに現状でのNAロードスターの部品供給は54%ほど。同年代のモデルとしては多めではあるが、やはり将来にわたって乗り続けるには心もとない。そのため、現在、マツダは、5000を超えるパーツの製造元となるサプライヤーに「部品の再生産・復刻は可能か」と問い合わせしている最中。また、古いNAロードスターを入手して、実際のレストア作業を実施。レストア作業をマツダがどこまでできるのか、また、さらに技術を高めるにはどうしたらよいかと検証中だという。

そうした中で、作成されたのが、今回のイベントで公開されたトライアル車であった。平成2年式の1.6リットル、スペシャルパッケージ。走行距離は18万6000km。リヤフェンダーには板金修理の跡もあった。このモデルを、分解して修理、再塗装、部品組付けなどを行い、今回のイベントにお披露目されたというわけだ。

目の覚めるような鮮やかなソリッドレッドのトライアル車は、まさに新車以上の輝きを持っていた。いっぽう、幌とタイヤ(ブリヂストンSF325)には復刻品が装着されていた。

「ビジネスとしてやり続けられるように考えているところ」と山本氏が言うように、サービスのメニュー、価格、実施する場所と作業者などは検討中だという。

《鈴木ケンイチ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車内が即ネット空間に! 新型USB型Wi-Fiルーターがドライブを変える[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. 狭い道! 制限1.3m、通れる車がなくなった都市計画?…東京都世田谷区
  3. 【スズキ ジクサー250 試乗】250ccでダントツにリーズナブル! この手軽さと奥深さはスズキ随一の仕上がりだ…伊丹孝裕
  4. 「発売はいつ?」ヤマハの新型スーパースポーツ『YZF-R9』、国内導入を待ち望む声続々
  5. 「最初からこれが欲しかった」レクサスの特別な『LBX MORIZO RR』限定発売に、SNSで反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る