【メルセデスベンツ Eクラス】AMG E63S 4MATIC+…上野社長「歴代Eクラスで最速のモデル」

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メルセデス AMG E63S 4MATIC+
メルセデス AMG E63S 4MATIC+ 全 15 枚 拡大写真

メルセデス・ベンツ日本は5月31日、新型Eクラスのトップパフォーマンスモデル『AMG E63S 4MATIC+』を発売した。価格は1774万円。ベンツ日本の上野金太郎社長は同日都内で開いた発表会で「0→100km/h加速がわずか3.4秒と、歴代Eクラスで最速のモデル」と述べた。

上野社長は「メルセデスAMGは今年で設立50周年を迎えた。記念イヤーにふさわしいモデルとして、メルセデスAMG E63S 4MATIC+を発表する」とた上で、「E63S 4MATIC+は『AMG GT』と同じベースエンジンの4リットルV8直噴ツインターボエンジンと可変トルク配分を可能にしたパフォーマンス志向の四輪駆動システムAMG 4MATIC+を搭載し、0→100km/h加速がわずか3.4秒と、歴代Eクラスで最速のモデルとなっている」と強調した。

さらに「いままでメルセデスの四輪駆動は4MATICという名称が付いていたが、今回のE63Sには4MATIC+という名で、このプラスというのは可変トルク配分を表している。可変トルク配分の採用によりE63S 4MATIC+が発生するハイパワーを効率良く路面に伝えることができる。またサーキット走行などで駆動を完全にリアに配分することでドライバーの意のままのドライビングを実現するドリフトモードを初めて採用した」とも明かした。

またベンツ日本AMG課の上野麻海マネージャーは「歴代Eクラスの中で最高、最速のモデル。それを可能にしているのが、新たにツインスクロールターボチャージャーを採用したM177エンジンと可変トルク配分を可能にした4MATIC+」と解説。

このうちM177エンジンに関しては「最高出力が612馬力、最大トルクが850Nmを発揮する。これにより、0→100km/h加速がわずか3.4秒を実現した。先代モデルは5.5リットルエンジンで585馬力、800Nmだったので、排気量を1.5リットル小さくしつつも出力、トルク、そして燃費も大きく向上している」という。

同エンジンにはV8ターボエンジンとして初めてシリンダーカットオフ機能が備えられている。その仕組みは「エンジン回転数が小さい時には4つのシリンダーを休めることでCO2排出量を抑えることができ、燃費と環境性能を同時に高めることが可能になっている」というもの。

一方、四輪駆動システムについて上野マネージャーは「従来のE63シリーズの4MATICのトルク配分は固定式だった。E63S 4MATIC+は最大前輪0:後輪100の完全リア駆動が可能となり、サーキットなどではドライバーの意のままにクルマを操ることができるようになった。ドリフトモード以外でも状況に応じて自動的にトルク配分を行えることで、ハイパワーを余すことなく伝えることができる」としている。

このドリフトモードに関して上野社長は「今後ドリフトモードを楽しんで頂けるようなイベントも考えている」ことも明かしている。

さらにE63S 4MATIC+では磁性流体エンジンマント『AMGダイナミックエンジンマウント』をEクラスで初搭載しているのも特徴のひとつ。これは「各種センサーからの情報により、ドライビングの状況を検知してマウントの硬さを自動調整する。通常の走行時は柔らかいマウントによってドライブトレインからのノイズと振動を効果的に遮断して快適性を高める。ダイナミックなドライビング時にはマウントを硬くすることでロールモーションを減少しクイックなコーナリングを実現する」と上野マネージャーは解説していた。

《小松哲也》

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