【コネクテッドハブ2017】欧州の自動車 IoTスタートアップ事情

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コネクテッドハブ2017
コネクテッドハブ2017 全 5 枚 拡大写真

バルセロナモータショーとコネクテッドハブとを合わせた「オートモービルバルセロナ」が11~21日に行われた。「コネクテッドハブ」は自動車向け IoTソリューションの展示会で、スタートアップ企業など約40社が出展していた。

オートモービルバルセロナの全会期は11~21日で、11~12日がコネクテッドハブ、13~21日がモーターショーだった。

コネクテッドハブでは、スペイン、ドイツ、フランスなどEU圏のスタートアップを中心に、自動車に関する様々な事業を展開する(もしくは展開しようとしている)スタートアップが出展を行っていた。様々なプロダクトが展示されていたが、中でも多かったのが「OBD2」を用いてスマホなどと連携させるツールだ。

日本ではクライスラーのハッキング事件以降、OBD2ポートの利用を制限する動きがあったため、いささか「未来の展示」としては違和感がある。

展示の中で、特徴的だったのは、OBD2から自動車を「制御」していた点だ。話を聞くと「ドアロックの解除」、「イグニッションのロック解除」についてはOBDからの制御が許されているそうで、これを利用したカーシェアサービスやスマートフォンによる遠隔ドアロック解除のソリューションが展示されていた。「スペイン当局によるOBD2規制が緩い」、「出展していたスタートアップ企業は時代の潮流から遅れている」という可能性は想像できるが……。

イベントプログラムディレクター、エステバン・レドルフィ氏は次のように語った。「出展内容の傾向としては、『アイデア先行』の出展が多く見られていましたが、今年からは遂に『商品』としてかたちを成してきたと実感しています。スタートアップ全体の傾向としてはアメリカのシリコンバレー、イスラエルに続き、欧州全体でひとつのユニオンを形成して第三勢力の波をつくり出していると感じています。特にここ5年で大きな成長が感じられます。今後はシリコンバレーやイスラエルと連携して、大きなうねりをつくりだしたいですね」。

《吉田 凌》

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