【レッドブル・エアレース千葉】室屋義秀が運をつかむために意識したことは何だ?

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6月4日、「レッドブル・エアレース」第3戦となる千葉大会で2年連続の母国優勝を飾った室屋義秀。6日、改めてメディアの前で心情を吐露した。
6月4日、「レッドブル・エアレース」第3戦となる千葉大会で2年連続の母国優勝を飾った室屋義秀。6日、改めてメディアの前で心情を吐露した。 全 7 枚 拡大写真

6月4日、「レッドブル・エアレース」第3戦となる千葉大会で2年連続の母国優勝を飾った室屋義秀。6日、改めてメディアの前で心情を吐露した。

「今回は苦しい展開だった。その中で勝ち抜けたというのは、ミラクルな展開があって、見えない力に支えられたからだと思う」

土俵際で踏みとどまった、1000分の7秒という僅差で勝利した「ラウンド14」。(マッチアップしたペトル・コプシュタインも敗者の中では一番タイムが速く、「ラウンド8」に進出した)

続く「ラウンド8」では、2秒ペナルティをくらうというミスを犯してしまった室屋。ところが、勝負する必要がなくなった後攻のマット・ホールもミスを犯し、この勝負も僅差で室屋に軍杯が上がった。

決勝戦となった「ファイナル4」では、一番手として「ノーペナルティで、スーパータイムは狙わず」と飛び立った。「55秒288秒」と優勝を狙うにはやや厳しいと思われたタイムだったが、他の選手のミスもあり、優勝トロフィーを手にした。

室屋の後に飛び立つ選手のミスに助けられることの多かった今回のレース。

「前か後、どちらに飛ぶ方がいいか」という質問には、「前と後では、後から飛んだ方が有利。前に飛んだ人がパイロンヒットしていれば、ペースを上げる必要はないですから。ペースを落としていけばいいし、理論上は有利なはず。でも、精神的には何もないところで飛んだ方がクリーンに飛べるのではと思う」と答えていた。

「色々なことが起きたのは事実。何が左右したわからないが、実力だけではないラッキーがあった」と、レース展開を改めて振り返った。

試合直後から、何度も「ラッキー」「ミラクル」など運要素があったことを強調していた室屋だが、「運」を掴むために意識していたことはあったのだろうか。

「運は平等に転がっている。それが、見えるかどうかは、何を求めるかにもよる。常に勝とうと思って努力はするし、色々と取り組んでいるので運と呼ばれるものが他の人より早く舞い込んできたのかもしれない。自分を研究して、準備していくプロセスの中で、そういったものが訪れた」

終わった直後の心境を問われた室屋。選手にとっては「レース直後、どういう展開になっているか実は僕らはわからない。放送も見ていないし。空から降りて来て、はじめて結果がわかる」のだという。

レース展開を見返したのは翌日、5日の朝だ。

「見返して、おっ、すげえ展開だと。これは手に汗握るわ、と思った」

現在の心境については、「嬉しい。勝とうと思ってやってきて、二連覇できた。嬉しいながら、今若干気が緩んで力が抜けちゃっている」と苦笑い。

レース2日間で会場に集まったファンはおよそ9万人。この声援をうまく自身の力に変えることができた室屋だが、「それをプレッシャーととるかはまた別ですけれど、終わってしまえばプレッシャーもあったと思う。何か巨大なものがあるのは感じていた」と正直な思いを明かしていた。

総合優勝に向けて、「2連勝ということで、いい形で3戦が終わったが、まだ試合は残っている。ヨーロッパ勢と比べると苦しくなってくる。日本戦終わると終わったみたいになってしまうが、気を引き締めたい」と意気込みを語った。

室屋義秀、レッドブル・エアレースを振り返る…運を掴むために意識したこと

《大日方航@CycleStyle》

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