インフィニティとピレリが提携---高性能車用タイヤを共同開発

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インフィニティQ60プロジェクト・ブラックS
インフィニティQ60プロジェクト・ブラックS 全 3 枚 拡大写真

日産自動車の海外向け高級車ブランド、インフィニティは6月12日、F1カナダGPにおいて、ピレリと「プロジェクト・ブラックS」で提携すると発表した。

プロジェクト・ブラックSは、インフィニティがF1テクノロジーを導入し、高性能な市販車を開発するプロジェクト。まずは、コンセプトカーとして、新型『Q60』ベースのプロジェクト・ブラックSが製作された。

インフィニティとルノースポールF1チームが共同開発。外観は、専用エアロパーツによるアグレッシブなフォルムが特徴。ハイブリッドパワートレインには、F1の技術を投入。F1のERS(エナジー・リカバリー・システム)を採用し、ブレーキング時のエネルギーを、リチウムイオンバッテリーに回収・蓄積。そこから得られた電気パワーによって、加速性能を引き上げる。

インフィニティによると、F1のデュアルハイブリッドのロードカーへの搭載は、世界初。エンジンは、新世代の直噴3.0リットルV型6気筒ツインターボ。ノーマル状態で、最大出力405psを発生する。プロジェクト・ブラックSでは、ERSにより25%のパワーアップが可能となり、500psオーバーのパワーを獲得する。

インフィニティは今回、プロジェクト・ブラックSにおいて、ピレリと提携すると発表。F1タイヤサプライヤーのピレリが、プロジェクト・ブラックSのために、専用タイヤを開発。F1マシン同様、サイドウォールにイエローのアクセントが添えられた。

またピレリが、将来のプロジェクト・ブラックSの市販車用タイヤの共同開発を、インフィニティと行うことも決定。ピレリのPaul Hemberyモータースポーツディレクターは、「コンセプトカーのプロジェクト・ブラックSには魅了された。このプロジェクトで、インフィニティを支援できることに興奮している」と述べている。

《森脇稔》

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