【カーオーディオ “取り付け”至上主義】スピーカー・インストールの奥義 その6

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フォーカルのBMW用トレードインスピーカー『ES 100 K for BMW』の取り付けイメージ。スピーカーの土台部分の黒いパーツが『インナーバッフル』だ。
フォーカルのBMW用トレードインスピーカー『ES 100 K for BMW』の取り付けイメージ。スピーカーの土台部分の黒いパーツが『インナーバッフル』だ。 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオでは、製品をいかに取り付けるか、ここが非常に重要だ。特にスピーカーに関しては、クルマに取り付けて初めてスピーカーとして完成する。スピーカーの取り付けは、イコール「スピーカーを作る」作業なのである。

というわけで、そこにはどのようなノウハウがあるのかを、当連載で解説しようと試みている。先週までは、ドア内部の音響的コンディションを整えるメニューについて解説してきた。それに引き続いて今週からは、『インナーバッフル』について掘り下げていく。

まずは、『インナーバッフル』とは何か、からご紹介していこう。『インナーバッフル』には、主に3つの役割がある。

1つ目の役割は、「鉄板の共振を防止すること」だ。もしも『インナーバッフル』を用いずにスピーカーをドアの鉄板に“直付け”すると、スピーカーが音を発しようとするときの振動が、鉄板に直接伝わってしまう。そうなれば鉄板は共振し異音を発し音を濁らせる。しかし『インナーバッフル』を用いれば、これを防止することが可能となるのだ。

2つ目の役割は、「スピーカーの足場を固めること」である。例えば野球のピッチャーが軟弱なマウンドでは強い球を投げられないのと同じように、スピーカーも足場が不安定であると、良い音を出すことができない。『インナーバッフル』を使うことで、スピーカーをがっちりと固定でき、スピーカーが力をロスすることなく音を発することが可能となるのだ。

3つ目の役割は、「スピーカーを立ち上げること」だ。ドアの鉄板の奥側には窓ガラスが降りてくる。となると、鉄板面から窓ガラスまでがスピーカーを取り付けられる奥行きスペースとなるのだが、そのままだとそのスペースがかなり狭い。しかし『インナーバッフル』を用いてスピーカー立ち上げられれば、ある程度厚み(奥行き寸法)のあるスピーカーも取り付け可能となるのだ。

さて、今週はここまでとさせていただく。次週も『インナーバッフル』ついて、さらに掘り下げて解説していこうと思う。乞うご期待。

【カーオーディオ “取り付け”至上主義!】第1章 スピーカー・インストールの奥義 その6

《太田祥三》

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