【トヨタ ヴィッツ ハイブリッド 試乗】30万円高くたって「ハイブリッド、大あり」…岩貞るみこ

試乗記 輸入車
トヨタ ヴィッツ ハイブリッド(HYBRID U Sporty パッケージ)
トヨタ ヴィッツ ハイブリッド(HYBRID U Sporty パッケージ) 全 15 枚 拡大写真

2017年の1月に追加されたハイブリッドである。燃費の34.4km/リットルというのは魅力的な数字ではあるものの、車両本体価格が30万円ほど高くなるのはいかがなものか。

このクラスでの30万円高はかなり覚悟のいる金額で、ハイブリッドが欲しければ『アクア』だってあるし、なにを今更という気がしないでもない。

しかしながら、実際に試乗した私は大いにうなずいていた。「あり、あり。ハイブリッド、大あり」。理由はエンジンストップのストレスがないことである。

燃費向上のためのすばらしい技術に対して、ストレスという言い方は失礼かもしれない。でも、エンジン音のオンオフと、振動のオンオフ。街中を走り回り、何度も繰り返していると、少なからずストレスを感じるのだ。けれど、ハイブリッドには、それがない。いや、エンジンはオンオフするのだが、電気モーターが走りを上手にフォローするものだから、ストレス感がほぼなくなるのである。

信号待ちなどで停止するとエンジンも止まる。そしてふたたび走り出すべくアクセルを踏むと、まずはモーターでするりと走り出す。その後、エンジン・オン。この、ハイブリッドではすでに当たり前となった行程が、改めて心地よいと思えるのだ。

アクセルペダルに連動するモーターのスムーズかつ、緻密な加速具合。街のなかでストップ&ゴーを繰り返すたびに、しみじみ感謝の気持ちがわいてくる。街中を走り回るヴィッツのようなクルマにこそ、ハイブリッドありだと、声を大にして伝えたい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、最近は ノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「ハチ公物語」「しっぽをなくしたイルカ」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。最新刊は「法律がわかる!桃太郎こども裁判」(すべて講談社)。

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