【GARMIN ForeAthlete 935 インプレ後編】心拍計/GPS兼用モデルこそモチベーション維持の源

エンターテインメント 話題
PR
西上州のぶどう峠。デバイス上に頂上までどれくらいか表示されるので本当に心強かった
西上州のぶどう峠。デバイス上に頂上までどれくらいか表示されるので本当に心強かった 全 20 枚 拡大写真

ランニング用ウォッチのForeAthlete(フォアアスリート)935はランニングフォームの解析に役立つだけではなく、搭載されたGPSと光学式心拍計を駆使してさまざまなアウトドアアクティビティに活用できる。インプレ後編ではサイクリングと登山に使ってみた。

数あるスポーツウォッチの中で持久系スポーツやアウトドアライフを充実させたいという目的で選択するなら、このForeAthlete 935のように心拍計とGPS機能を兼ね備えたモデルがいい。手首で計測できる光学式心拍計はわずらわしさがなく、継続的に練習するぞというモチベーションを長く維持させてくれる。胸にセンサーベルトを着ける心拍計のほうが正確なデータが取得できるといわれるが、一般向けには手首計測のほうがおすすめである。そしてトレーニング成果をGPSによって取得し、それを心拍の変化と照らし合わせることで自分の苦手としている部分が分かるかも知れないし、さらなるステップアップのための指針になるはずだ。
実走中の高低マップ。まずは標高1494mの峠をクリア。獲得標高は現在829m
ForeAthlete 935はGPS/GLONASS/みちびき衛星に対応しているので、高層ビルに囲まれた都心部や谷間など環境が厳しい場所でも正確な位置を捕捉することが可能だ。ランニング用ウォッチでありながら気圧計が内蔵されていて、高度情報をリアルタイムで表示することもできる。ラン、自転車、水泳、トライアスロンのみならずハイキング、ボート、ゴルフ、スキー、SUPなどのアクティビティにも対応している。
パソコンのgaminconnect.comサイトで地図に通過点を打ち込んでいき、登山コースを作成する
屋外でのGPS衛星信号補足は最高レベルだ。ランニングで直径10mの環状交差点(ロータリー)をグルッと回ってみて、走り終わった後にスマホのGamin Connect Mobileアプリに取り込み、パソコンのgaminconnect.comサイトで確認してみると、実走ルートが三角形になっていた。10秒ほどでロータリーを1周したのでおそらく3秒ごとに現在位置を捕捉して記録していくのだろう。
丹沢の塔ノ岳までの登山コースを作成。予想タイムを入力しておくとそれに対する先行/遅延がデバイスで分かる
サイクリングの活用方法の1つとしては、定番コースをGPSで記録し、タイム計測して練習成果をはかることが挙げられる。Garmin Connectサイトでコースを作成することもできるので、それをGSPウォッチに送り込んで記録計測することは意外と簡単。トレーニングでもいいし、景色を楽しむサイクリングでもいい。
パソコンでコースを作成したらチャージングケーブルでデバイスに転送しておく
今回は山岳サイクリストの聖地といわれる西上州の上野村にある2つの峠をパスする全長75kmのコースを事前にGarmin Connectサイト地図で作成し、それをGSPウォッチに送って実走することに。その先の高低差はどうなっているのか、峠の頂上やゴールまではあとどのくらいか、ゴールの到着時間は何時何分かなどが表示される。さらには目標タイムを設定しておけば、それに対してどのくらい遅れているのか先行しているのか、つまりパーソナルなペースメーカーになってくれるのである。
この日2つ目の峠に突入する前にコンビニで補給。なんとかギリギリ体力が続くかなあ?
パソコンのGarmin Connectサイトでコース作成をしてみよう。「コース」という項目の歯車マーク(設定の意味)をプルダウンすると「コースの作成」という項目があるのでこれを選択する。Googleマップが出現するのでスタート地点を設定し、走行予定の道路をたどってゴールまで赤く表示されるルートを引く。その作業が完了したら名前を付けて「保存」する。高低表も自動的に地図下に表示されるので、上り坂の難易度が分かるのがうれしい。
この日2つ目の十石峠に到着。最新デバイスの性能をいかんなく発揮して楽しくサイクリング
作成が終わったら「デバイスへの送信」をクリックする。もちろんその前にデバイス(本体)とGarmin Connectのペアリングを済ませ、Bluetooth機能を立ち上げておく必要がある。パソコンならBluetoothのほかにANT+やデバイス充電時に使用するUSBチャージングケーブルで同期ができる。デバイスへの送信が済むと、本体画面にコースの名前が表示されるので、それを選択して出発とともにスタートボタンを押す。それと同時にGPSを補足してデータを取り始めるので、走ったあとは実績を確認することができる。

GPSによって現在位置が特定されていくのだから、作成した地図上のゴールまでの残り距離や予想到着時間が算出される。それがこの機能のメリットだ。つまり「峠まで」「ゴールまで」あとどのくらいかというのが把握できるのだ。こうしてコースを走破したら、それが実績としてGarmin Connectに記録されるので、毎年参加するイベントやお気に入りのルートでペース配分に不安を抱くことはないだろう。
西上州サイクリングの実績をスマホのGamin Connect Mobileアプリでチェック
実際にやってみるとこれがじつにいい。青色の高低マップは走った部分が緑色に変化していくので、峠の頂上まであとどのくらい上ればいいかが把握できる。これまで「あのコーナーを曲がれば頂上かな?」なんて淡い期待を何度も裏切られた経験があるので、これは安心。その先の情報が分かれば体力のコントロールも容易にできる。
直径10mのロータリーを10秒ほどで走ってみるとこんな感じだった
丹沢の塔ノ岳登山でも地図を作成して使ってみたが、高低マップは同様にかなり使える。さらに、登山やハイキングモードでは積算の獲得標高が表示されるようになるので、これまでどのくらい上ったか、あとどのくらい上ればいいかがグラフと数字でチェックできる。インプレ記者は泳げないのでスイムには使えなかったが、内蔵される加速度センサーによって泳法を特定し、ストローク数やターン回数、休憩時間などがデータ取得できるらしい。

ForeAthlete 935はもはや単なるランニング用ウォッチではなく、マルチスポーツに対応する最新デバイスなのである。

《山口和幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る