【ホンダコレクションホール 歴代カブ試乗】まもなく生産累計1億台! 60周年の2018年には電動化!?

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2015年東京モーターショーで披露した『EV-Cub Concept』
2015年東京モーターショーで披露した『EV-Cub Concept』 全 38 枚 拡大写真

まもなく生産累計台数が1億台に達しようとしているホンダ『スーパーカブ』。世界中で長く愛用され、2018年には60周年を迎える。

今回、ホンダコレクションホールのおかげで、1952年(昭和27年)に発売した自転車用補助エンジン『ホンダ カブ号F型』にはじまり、初代『スーパーカブC100』(1958年=昭和33年)、そしてエンジンをOHC化した『スーパーカブC50』(1966年=昭和41年)にいたるまで、たいへん貴重な5機種を試乗することができた。

それでは現在のスーパーカブはどうなっているのだろうか。

日本では「50」と「110」がラインナップされ、それぞれに積載性に優れた大型フロントバスケットとリアキャリアを標準装備するビジネスモデル「プロ」も選べ、つまりスーパーカブ50、スーパーカブ50プロ、スーパーカブ110、スーパーカブ110プロの4タイプとなっている。

現行型は2012年にフルモデルチェンジされ、伝統的でオリジナリティのあるスタイルをベースに、シンプルかつフレンドリー、そして質実を表現した“丸みのある四角”をテーマにし、あらゆるライフシーンにマッチするスタイリングとなった。

エンジンは空冷4ストロークOHC単気筒で、言うまでもなく頑丈で燃費に優れ、始動方式はセルスターターとキックペダルの併用。燃料タンクは12年に3.4リットルから4.3リットルに容量を増やし、給油の頻度をさらに減らしている。

2013年と15年の東京モーターショーに、ホンダは電動化した『EVカブ』を参考出品したが、まだ発売にはいたっていない。着脱式のリチウムイオン電池を積み、家庭用コンセントで充電ができる。

郵便配達での活用に向け、協業の検討をスタートしたとホンダは今年3月に発表し、さらに18年に市販化か……!? という噂も耳にする。もし実現すればホンダを代表する製品だけに、性能面で妥協することはあり得ないだろう。

ひとつ言えることは、電動化しようとも、既存の50や110にせよ、スーパーカブはこれからも幅広い用途で、我々の身近にあり続けるはずだ。

そしていま、世界中でスーパーカブを楽しむ人たちが、地域や年代を超えて写真でつながるフォトプロジェクト「Love Cub Snap」の専用ウェブサイトがスタートしている。

スーパーカブと一緒に撮影した写真を投稿することで、世界各地のスーパーカブファンの写真と車輪どうしがつながったように表示され、一体感のあるフォトギャラリーとなるのだ。

カブシリーズの世界生産累計
1,000万台 1974年8月
5,000万台 2005年12月
6,000万台 2008年4月

【ホンダコレクションホール 歴代カブ試乗】
1. これが原点…1955年製 F型カブ
2. 歴史的大ヒットも納得…初代スーパーカブC100
3. ムンムンと漂う60'sホンダレーシング魂…スポーツカブC110
4. NHK朝ドラで畦道を疾走する噂のバイク…ポートカブC240
5. ライフルを構えつつライド!?…ハンターカブ
6. 静かで丈夫! 子どもの頃に慣れ親しんだスーパーカブの姿協力:ホンダ(試乗)

青木タカオ|モーターサイクルジャーナリスト
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。国内外のバイクカルチャーに精通しており、取材経験はアメリカやヨーロッパはもちろん、アフリカや東南アジアにまで及ぶ。自らのMXレース活動や豊富な海外ツーリングで得たノウハウをもとに、独自の視点でオートバイを解説。現在、多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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