SSやNKだけでない…いまどきバイク選びは250アドベンチャーも有力

モーターサイクル 新型車
スズキ V-Strom 250
スズキ V-Strom 250 全 11 枚 拡大写真

いま250ccクラスがアツイ! まるで80年代バイクブーム時代のごとく各メーカーがニューモデルを出し合い、凌ぎを削っているのだ。

昔はレーサーレプリカといい、いまでは“SS=スーパースポーツ”と呼ばれるフルカウルではホンダ『CBR250RR』、スズキ『GSX250R』、ヤマハ『YZF-R25』、カワサキ『ニンジャ250』などがあり、ネイキッドモデルでも4メーカーが激突。

さらにこれらに加え、オーストリアのKTMも『RC250』や『250デューク』を投入し、国境なき戦いとなっている。

いずれも幅広い層に支持され、好調なセールスを誇っているが、その理由のひとつには車検がなく経済性に優れ、しかも扱いきれる等身大の楽しさというのがある。

そしていま、その盛り上がりが250ccアドベンチャーという新ジャンルを形成しようとしている。

今年2月にホンダが『CRF250ラリー』を、カワサキが『VERSYS-X 250 ABS TOURER』を3月に新発売。4月にはさらに『VERSYS-X 250 ABS』もラインナップに加え、いずれもクラスを超えた装備と性能、そして立派すぎる車格で発売後瞬く間に人気モデルになった。

そして本日(6月30日)、スズキが『Vストローム250』を7月6日より発売すると公式発表したから、この新セグメントもまさに戦国時代の様相に。

そもそもアドベンチャーモデルというのは、その名のとおり“冒険”のためのバイク。長距離ツーリングが快適、つまり高速道路をゆとりをもって走ることができ、しかも長旅に備えた荷物を満載にできなくてはならない。

さらに舗装が途絶えてしまったその先にも踏み入れられるようダートでの走破性も大事で、簡単に言ってしまえば、どこでへも行けるというタフなロングツアラーなのだ。

その高次元な条件を満たすには、いままでは大排気量車でなければならなく、250ccクラスでは到底難しいと考えられてきた。

しかし、いま売り出し中のモデルたちは「アドベンチャー」とメーカーらも謳っていて、その実力もそう呼ぶのに相応しい。

これはまさに革命的。最新の技術によって、250ccでも充分にパワフルになったし、またライダーからこうしたモデルを要望する声が多くなっているのは、ライディングポジションがゆったりとしていて、スピードを出して飛ばすよりツーリング派が増えた現代を象徴しているのかもしれない。

これからのバイク選び。250アドベンチャーを見逃してはならない!

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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