札幌駅直前までトンネルに…鉄道・運輸機構、北海道新幹線の工事計画を変更

鉄道 企業動向
手稲トンネルの札幌方坑口から札幌駅までの平面図(上)と縦断面図(下)。手稲トンネルを延伸する形で札幌の市街地区間を高架から地下トンネルに変更する。
手稲トンネルの札幌方坑口から札幌駅までの平面図(上)と縦断面図(下)。手稲トンネルを延伸する形で札幌の市街地区間を高架から地下トンネルに変更する。 全 2 枚 拡大写真

鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)は6月30日、新函館北斗~札幌間で建設中の北海道新幹線について、工事計画を一部変更すると発表した。長万部駅(北海道長万部町)を高架にするほか、手稲トンネルを札幌駅(札幌市北区)の近くまで延ばす。

北海道新幹線は2016年3月、新青森~新函館北斗間が開業。現在は新函館北斗~札幌間が2030年度末の完成を目指して工事が進められている。

長万部駅付近は、これまで地平に線路を設置する計画だった。鉄道・運輸機構は「北海道及び長万部町の要望を踏まえ、横断道路等を含めた線路構造の検討を行った結果」、地平駅から高架駅に変更するとしている。

一方、新小樽(仮称)~札幌間の手稲トンネルは現在、札幌方坑口を函館本線発寒駅の南西側に設ける計画になっており、ここから高架橋で函館本線に並走し、札幌の市街地を貫いて札幌駅に向かう。今回の変更では「北海道及び札幌市から沿線地域住民の生活環境に対する影響を小さくするよう配慮すべきとの要望」を受けたとし、高架橋の大半を地下トンネルに変更する。

これに伴い手稲トンネルの名称は「札樽トンネル」に変更。長さも従来より7480m長い2万6230mに変わる。札幌方の新しい坑口は、函館本線桑園~札幌間のほぼ中間に設けられる。

鉄道・運輸機構は2016年7月にも、新函館北斗駅近くのトンネル2本を1本に統合するなどの計画変更を発表している。

《草町義和》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
  2. 多胡運輸が破産、首都高のローリー火災事故で損害賠償32億円
  3. 見逃せない! ホイールのブレーキダスト除去術 ~Weeklyメンテナンス~
  4. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
  5. ノンジャンル220台のマニアック車が集合…第15回自美研ミーティング
  6. メルセデスベンツ『Gクラス』にEV誕生、4モーターで587馬力…北京モーターショー2024
  7. アストンマーティン『DBX』に改良新型、内装一新…707馬力仕様に一本化
  8. 「ホンモノのGT」が日常を小冒険に変える…マセラティの新型『グラントゥーリズモ』が誘う世界とはPR
  9. アウディ Q7 と Q8、PHEVに改良新型…EVモードは85kmに拡大
  10. EVけん引役の米テスラ、4年ぶりの減収減益で“大騒ぎ”[新聞ウォッチ]
ランキングをもっと見る