ロールスロイス ドーン ブラックバッジがイギリス発表の翌日に日本デビュー

自動車 ニューモデル 新型車
ロールスロインス ドーンブラックバッジ
ロールスロインス ドーンブラックバッジ 全 32 枚 拡大写真

ロールス・ロイス・モーター・カーズは6月30日、『ドーンブラックバッジ』をアジアプレミアした。イギリスグッドウッドで開催されている“グッドウッドフェスティバルオブスピード”で6月29日に発表された翌日のお披露目である。

ブラックバッジシリーズはこれまで『ゴースト』と『レイス』に設定され、今回ドーンにも追加されたことで、ブラックバッジシリーズは完結したことになる。

その特徴は、マスコットの“スピリットオブエクスタシー”がハイグロスブラッククローム仕上げになるほか、フロントグリル、トランクリッドフィニッシャー、エキゾーストパイプおよびエアインテークのフィニッシャーなども専用のクロームサーフェス仕上げとなる。また、ロールスロイスエンブレムの配色も通常のモデルとは反対にすることで、このブランドの真の“分身”であること表している。

通常のドーンから1インチアップされた21インチホイールは、アルミニウムと強化カーボンファイバーホイールを履き、乗り心地と安定性を両立。

エンジンは6.6リットルV型12気筒を搭載。パワーはドーンから30bphアップの593bph。トルクも820から840Nmに向上し、それに伴いブレーキディスクも大径化された。

ドライブトレーン周りも変更された。ロールス・ロイス・モーター・カーズアジア太平洋セールスディレクターのマイケル・シュナイダー氏によると、「ドーンブラックバッジは、初となるビスポークのエキゾーストシステムを採用。この全く新たに開発されたエキゾーストシステムによって“low”ボタンを押すと、V12 エンジンの中低音が更に強調される」という。

同時に「サスペンションが硬くなり、ZF製8速オートマチックの変速が1から8ではなく、1から7に制限。その結果、よりエンジンサウンドをより強調するとともに、走りも軽快になる」と述べる。

そんなブラックバッジを購入するユーザーについてシュナイダー氏は、「モダンでダイナミックな方たちで、複数保有が多い」。そして、「これまではフェラーリやランボルギーニなどに乗っていたが、我々がブラックバッジを導入したことで、そういった人たちが初めてロールスロイスを購入している」とコメント。

またブラックバッジのユーザーは、「必ずしも年齢層が若いわけではないが、気持ちが若い人たちが多く、自分で運転することが好きな方。従ってこのクルマはショーファー付きではなく、オーナー自らが運転するクルマとして作られており、運転しながらそのクルマを感じることが好きな方に人気がある」とした。

現在日本でのブラックバッジは、『ゴースト』と『レイス』が導入されており、その注文状況は、「ブラックバッジが半分くらいだ」とその人気を語った。

ドーンブラックバッジは予約受付中で、その価格は4370万円から。

同社では東京の六本木ヒルズ、ヒルズアリーナにおいて、7月2日までドーンブラックバッジをはじめとした各ブラックバッジモデルや、『レイス』やドーンの車両展示を行っている。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型スバル『フォレスター』のエキゾーストをアップデート! ブリッツ「ニュルスペック・カスタムエディション」発売
  2. 【BMW R1300RT 試乗】200km/hクルーズの快適さは、もはや飛行機レベル…佐川健太郎
  3. 車中泊のトレンドに変化あり? 乗用車ベースが伸びてくる可能性…キャンピングカーランキング 6月
  4. 著しい高速度で走行中に死亡事故、運転者に実刑を命じる
  5. 「1秒で着脱できる」バイク用インカム『H6』が新発売! 高音質で快適ツーリング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る