【新聞ウォッチ】”小池ファースト”が過半数、自民党過去最低の惨敗…都議選

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東京都議会(2017年)
東京都議会(2017年) 全 1 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2017年7月3日付

●自民歴史的惨敗、小池氏勢力過半数、都議選(読売・1面)

●藤井四段30連勝逃す、竜王戦、佐々木五段に敗れる(読売・1面)

●高齢者と運転、映像で自分の課題確認、体の状態知る講座を(朝日・11面)

●首相、来月にも内閣改造、下村・都連会長辞任へ(産経・1面)

●産業景気予測、米国販売競争激しく、小飼雅道・マツダ社長(日経・18面)

ひとくちコメント

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」。これまでも取り上げたこともあったが、プロ野球の野村克也元監督が現役時代によく口にしていた名セリフである。

東京都議選の投開票の結果、自民党が現有の57議席から過去最低の23議席に減らす歴史的大敗となった。「当然の結果」と受け止める国民も少なくないだろう。

学校法人「加計学園」問題や「共謀罪」法の採決強行、相次ぐ閣僚の失言など、安倍内閣の政権運営に対する有権者の怒りが、自民党の惨敗と小池百合子知事が代表を務める「都民ファーストの会」の第一党への躍進という極端な結果となってしまったからだ。

きょうの各紙も「自民惨敗過去最低」などの大見出しで、1面トップ記事などで詳しく報じているが、「都議選の結果」を社説のテーマでも取り上げている。このうち、東京は「『安倍政治』への怒りだ」とのタイトルで、「自民党が今回の都議選で逆風に立たされたのは、丁寧な政権運営とは程遠い、安倍政権の振る舞いが影響したことは否めない」と分析。

また、朝日は2面の総合面で「首相の求心力低下」としながら「豊田氏・萩生田氏・稲田氏・下村氏、疑惑や不祥事『自滅』」とのタイトルがストレートでわかりやすい。

それによると、「2日夜、東京都新宿区のフランス料理店で麻生太郎副総理兼財務相、菅義偉官房長官、甘利明元経済再生相と約2時間の会食を終えた首相は記者団の呼びかけには答えず、左手を上げたまま無言で立ち去った」そうだ。

ただ、記事を読む限りでは、安倍政権に謙虚な姿勢が伝わってこない。「会食では都議選について『結果は予想以上にひどい』との認識で一致。ただ『首相の責任問題にはならない』『国政への影響はない』『経済優先でいくべきだ』と語り合い、『みんなで首相を支える』と確認したという」とも伝えている。

「負け犬の遠吠え」にしては相変わらず空気の読めないお粗末すぎる総括ではないだろうか。

《福田俊之》

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