【日産 エクストレイル 試乗】日産4WDの血を受け継ぐ安心、安定、堅牢さ…島崎七生人

試乗記 国産車
日産エクストレイル 20X
日産エクストレイル 20X 全 16 枚 拡大写真

近ごろはクラスを問わずSUVが高人気だ。そんな中『エクストレイル』は、“タフ・ギヤ”をずっと自称してきただけあり、なるほど試乗してみると、ライバル車とはひと味違う“奥行きのある乗り味”が実感できる。

とくにガソリン車に、そのことを強く感じた。遠く『テラノ』『ミストラル』など日産の名4WDを思い出させる、のである。その頃の『サファリ』なども手がけていた、エンジニアの中でもオフロードのエキスパートたちのインタビューでお会いした際の笑顔が思い浮かんだ…といったら感傷的すぎるだろうか?

試乗車は「20X」。2リットルのガソリンエンジンを搭載する4WDモデルである。ハイブリッドとは搭載エンジンは共通で、2列シート車で較べると車重はちょうど100kg軽い。が、何よりいいと思えたのは、言葉で表現すると安心、安定、堅牢といったSUVに期待したい性能がキチンと体現されていること。撮影のため河原に乗り入れた際も、ボディは少しも音を上げずシッカリしているし、サスペンションも入力をキチンと受け止めてくれる。

一方で舗装道では自然な感触のステアリングフィールに好感がもてた。ハイブリッド車は燃費を意識したタイヤ空気圧(タイヤサイズも違っていた)のため、ステアリングの操舵力がやや軽めに感じるが、ガソリン車はステアリングの重さ、反力がしっとりと感じられるのがいい。そのせいもあってか「プロパイロット」の各種機能、作動も全般により自然に感じられた。

濡れても平気な床、シート、フロアなど、相変わらずコテンパンに使える仕様なのも嬉しい。2列目シートにスライドとリクライニング機構が備わり利便性も高まった。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る