上野東京ラインの常磐線品川直通列車を増強…JR東日本、10月14日にダイヤ改正

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10月14日のダイヤ改正では常磐線の品川直通列車が増強される。写真は常磐線の普通列車。
10月14日のダイヤ改正では常磐線の品川直通列車が増強される。写真は常磐線の普通列車。 全 3 枚 拡大写真

JR東日本は7月7日、首都圏を中心としたダイヤ改正を10月14日に実施すると発表した。上野東京ラインでは常磐線の品川直通列車を増強。東海道線~高崎線の直通列車は車両数を増やし、通勤時間帯の混雑緩和を目指す。

常磐線では現在、朝ラッシュのピーク時に上り列車21本が運行されている。このうち16本が上野行きで、品川駅まで直通しているのは取手・成田発の快速5本のみ。改正後は土浦方面からの普通(取手以南快速、以下同じ)列車4本と特急1本も品川駅まで直通する。また、早朝時間帯には土浦方面から品川直通の普通列車2本が運転される。

夕方・夜間(上野発17~22時台)の常磐線下り列車も品川発の列車を増やし、1時間あたりでは今より2本増えて6本になる。内訳は快速が2本、土浦方面行き普通列車が2本、特急が2本。快速は2本のうち1本が成田行きで、残り1本は取手行き。現在のダイヤと比べると快速は1本減るが、土浦方面行き普通列車が新たに2本運転され、特急が1本増える。

常磐線の特急は、データイムから最終列車まで品川発着の列車が30分間隔で運行されるようになる。土曜・休日は上野9時00分発の『ひたち5号』と上野10時23分着の『ときわ66号(現在の68号)』が品川発着になる。また、現在は勝田発~上野行きの『ときわ60号(改正後は58号)』を高萩発~品川行きに変更して運転区間を拡大するなどして、日立エリアから東京方面への利便性を向上するという。

その一方、上野7時34分着の『ときわ56号』などが利用者の減少に伴い運転を取りやめる。現在は土浦駅に停車している品川17時45分発の『ひたち23号』など3本はダイヤ改正により土浦駅に停車しなくなる。改正後の区間別の特急本数は、品川~上野間が今より16本多い60本(土曜・休日は18本増の62本)に。上野~土浦間は3本減の71本、土浦~勝田間は2本減の68本になる。勝田以北の本数は変わらない。

東海道線~高崎線の直通列車は一部の列車で車両数を増やし、混雑の緩和を図る。北行は平日早朝に運転されている熱海5時18分発~高崎9時10分着の列車が現在の10両編成から15両編成(籠原~高崎間は10両編成)に変わる。これにより初発から東京9時50分着までの北行39本が15両編成になる。夕方・夜間の伊東18時44分発~籠原22時16分着の列車も国府津~籠原間のみ現在の10両編成から15両編成に変更される。

南行は平日早朝の高崎5時21分発~国府津8時36分着の列車が今より5両増えて15両編成(高崎~籠原間は10両編成)に。東京駅に直通する高崎線・宇都宮線の列車のうち、朝ラッシュ時は東京着7時18分~9時41分の南行23本が15両編成になる。

《草町義和》

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